埼玉県内を走る西武秩父線は森林に囲まれた場所を走る路線で、その周辺にはどのような蝶が生息しているのか興味があり頻繁に通っていました。当時は車を持っていなかったため、鉄道で行ける多くの蝶が観察できる場所を探していて、その中で見つけたのがこの場所になります。
この記事では西武秩父線正丸駅近くにある正丸峠周辺で観察した蝶を紹介しますが、正丸駅に限らず、西武秩父線沿線は全体的にアゲハチョウ科の生息数が非常に多く、民家のツツジ等に、多くのモンキアゲハ、オナガアゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハが吸蜜に来ているのを目撃しました。そのため、黒色系のアゲハチョウ科が好きな方は、この西武秩父線沿線で蝶を探すことをオススメします。
アゲハチョウ科の蝶
飯能市(正丸峠周辺)ではこれまでに27種類の蝶を観察しています。この記事では、そのうち抜粋して写真を紹介します。
ミヤマカラスアゲハ

ミヤマカラスアゲハの”ミヤマ”は、漢字で書くと深山であり、その名の通り山奥に生息することが多い蝶です。これまでも山地で何度か観察していましたが、カラスアゲハなどと比べて生息地が限られるため、この場所で観察できるとは当初は思っていませんでした。
正丸駅から正丸峠に向かう道を歩いていたところ、黒系のアゲハチョウ科がやや緩やかに飛んできました。ミヤマカラスアゲハはカラスアゲハと比べて翅の輝きが強いため、すぐにミヤマカラスアゲハとわかりました。ですが、近くに花がある場所でもなかったため、とまらずに飛んでいってしまいました。
飛翔中のミヤマカラスアゲハを何とか撮影することができましたが、ややぼやけていますし、綺麗な翅の表面は撮影することができませんでした。証拠写真程度ではありますが、ミヤマカラスアゲハだということはわかりますので、写真を掲載させていただきます。
カラスアゲハ

飯能市ではミヤマカラスアゲハと見た目が似ているカラスアゲハが多く生息しています。ミヤマカラスアゲハほどではありませんが、青緑色に輝く美しい翅を持っています。
モンキアゲハ

モンキアゲハは西武秩父線沿線に多く生息する蝶の1種です。日本最大級の大きさを誇る蝶であり、黄色い紋も印象的であることから、昔から好きな蝶の1種です。平地ではなかなか見る機会が少ない蝶ではありますが、やや山地に行くと観察する機会が増えます。
オナガアゲハ

オナガアゲハも同様に西武秩父線沿線では多く観察できる蝶の1種です。他の黒色系のアゲハチョウ科同様に赤い花が好きで、この場所では民家などに咲いている赤い花によく吸蜜に来ています。また、地面に吸水するオナガアゲハもたびたび目撃することもできました。
クロアゲハ

カラスアゲハ、オナガアゲハ、モンキアゲハに加えて、クロアゲハも飯能市ではごく普通に見られます。
アオスジアゲハ

アオスジアゲハは日本で最も普通に見られるアゲハチョウ科の蝶です。ここ飯能市でも多くの個体が生息していました。
タテハチョウ科の蝶
クモガタヒョウモン

クモガタヒョウモンは北海道から九州まで広く生息していて特別珍しい蝶ではないのですが、見る機会がそれほど多い蝶ではありません。平地で最もよく見られるヒョウモンチョウ類はツマグロヒョウモンで、その次によく見られるのがミドリヒョウモンですが、それらと比べると観察できる機会は極端に減ります。そのため、この場所でクモガタヒョウモンに出会えるとは思っていませんでした。
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