【2023年】チョウのニュース総まとめ~オオルリシジミ・キマダラルリツバメ・シルビアシジミ・ミヤマシジミ・アサギマダラなど~

蝶の生態他
こんにちは!Nao(Xアカウント:@fujimidori123)です!

このブログでは、

  • チョウに関する最新情報を知りたいけど、チョウのニュースはマイナーだからなかなか見つけられない。
  • 記事を検索するのも手間で面倒くさい。

という方向けに、世の中にあるチョウのニュースを取り上げて紹介します。

今回は2023年に出されているチョウのニュースを紹介します。

是非最後までご覧ください!

2023年1月リュウキュウアサギマダラの集団越冬のニュース

(イメージ画像)2016年3月21日沖縄県石垣市のリュウキュウアサギマダラ

リュウキュウアサギマダラの集団越冬が鹿児島県の奄美大島で見られた記事が出ました。リュウキュウアサギマダラは奄美大島以南に生息しており、奄美大島では毎年冬に集団越冬が観察されるということです。

記事の中では、近年の気候変動により越冬するリュウキュウアサギマダラがまばらになったというコメントも紹介されています。

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Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

2023年3月ギフチョウの紹介のニュース

(イメージ画像)2016年5月7日長野県白馬村のギフチョウ

春の妖精とも呼ばれるギフチョウの記事がネットで出ました。この記事の中では、翅が黄色く縁どられる「イエローバンド」と呼ばれるギフチョウが紹介されていました。このイエローバンドのギフチョウは、日本に広く分布するギフチョウの中で、白馬村周辺に生息する個体にのみ見られます。

加えて、この白馬村はギフチョウの近縁種であるヒメギフチョウも見られる場所で有名です。ギフチョウとヒメギフチョウは見た目がよく似ていますが、生息域が明確に分かれています。具体的には、フォッサマグナより西がギフチョウ、東がヒメギフチョウの生息域となっています。そして、白馬村はちょうどその分布が分かれる線上にあり、日本でも珍しいギフチョウとヒメギフチョウが同時に見られる場所となっています。

(イメージ画像)2016年5月7日長野県白馬村のヒメギフチョウ

興味がある方は是非白馬村を訪れてみて下さい。

憧れのイエローバンドの春の妖精って?フォッサマグナで二分される蝶って?(天野和利) - エキスパート - Yahoo!ニュース
「イエローバンドの春の妖精」と言われて、黄色いカチューシャを外して長い髪をほどく少女の姿を思い描くのは、AKB48のファンかもしれない。しかし虫好きはこの言葉から、早春の白馬村でカタクリの花とたわむ

2023年4月ウスバシロチョウの紹介のニュース

(イメージ画像)2015年6月13日栃木県日光市のウスバシロチョウ

季節も春になり、蝶のニュースが徐々に出始めてきました。ウスバシロチョウというチョウは1年のうちで春にのみ観察できるチョウです。このウスバシロチョウに関するネット記事が出ていました。

高尾山で4月下旬頃から観察できるウスバシロチョウが紹介されており、名前に「シロチョウ」と付くのにシロチョウ科ではなくアゲハチョウ科であることが紹介されていました。

また、ウスバシロチョウの特徴として、一度交尾をするとメスはお尻付近に交尾嚢を付けられ、貞操帯のような役目を果たすことも紹介されています。

さらに、チョウとしては珍しく、繭を作る習性があることも紹介されています。

妙に毛深いモンシロチョウ?それはウスバシロチョウというアゲハの仲間かも(天野和利) - エキスパート - Yahoo!ニュース
高尾山周辺などでは4月末ぐらいから、モンシロチョウにしては妙に毛深い白い蝶をよく見かけるようになる。それはたぶん、ウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)だ。 氷河時代からの生き残りとも言われており、胴体が

2023年4月アサギマダラの渡りのニュース

(イメージ画像)2015年8月9日長野県阿智村のアサギマダラ

毎年必ずと言っていいほどよくニュースになるアサギマダラの記事が今年もありました。奄美大島でマーキングしたアサギマダラが、喜界島に飛翔したという記事でした。

アサギマダラは渡りをする蝶としてよく知られており、遠距離移動をするアサギマダラを観察する記事は今後も出てくると思われます。

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2023年5月オオルリシジミの羽化のニュース

(イメージ画像)2014年6月8日長野県安曇野市のオオルリシジミ

日本で最も絶滅が危惧されるチョウの1種であるオオルリシジミが羽化した記事が出ていました。オオルリシジミは急激に個体数を減らしているチョウであり、現在は長野県と九州の一部でしか生息が確認できていない蝶です。

この記事では、東御市北御牧地区に生息するオオルリシジミが羽化したことが紹介されています。この場所は事業所の敷地内で、許可を得ればその姿を見ることが出来るということです。

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2023年6月キマダラルリツバメの羽化のニュース

(イメージ画像)2018年6月17日福島県三島町のキマダラルリツバメ

絶滅が危惧されるチョウであるキマダラルリツバメの記事が出ていました。キマダラルリツバメの生息地として有名な福島県三島町での記事です。

キマダラルリツバメは桐に産卵しますが、この三島町は昔から桐の産地として有名です。現在は町の天然記念物となっており、採集は禁止し、保全活動を行っています。

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2023年9月シルビアシジミが神戸近郊で確認されたニュース

(イメージ画像)2015年8月29日兵庫県伊丹市のシルビアシジミ

「毎日新聞」に絶滅が危惧されるシルビアシジミが神戸市の近郊に生息しているというネットニュースが出ていました。「あいな里山チョウの会」(北区)のメンバーが確認したとのことです。この記事によると、2008年を最後に神戸市内ではシルビアシジミは見つけられていなかったということです。

シルビアシジミはよく見かけるヤマトシジミと非常に良く似ていますが、翅の裏面の黒点の並び方で見分けることができます。近年個体数の減少が著しく、絶滅が危惧されるチョウの1種となっています。

2023年9月和歌山県にクロマダラソテツシジミが飛来するニュース

(イメージ画像)2017年9月11日和歌山県九度山町のクロマダラソテツシジミ

「紀伊民報」でクロマダラソテツシジミが和歌山県に飛来しているネット記事が出ていました。クロマダラソテツシジミはその名前の通り、幼虫がソテツを食べて成長する蝶です。元々は熱帯系の蝶ですが、近年は温暖化により生息域を広げています。

現時点では和歌山県内での越冬は確認できていないため、南方から飛来しているものと考えられています。大きさは2.5㎝程度の小さい蝶ですが、飛行能力は非常に高い蝶です。

クロマダラソテツシジミは2000年代に沖縄で定着が確認されておりますが、和歌山県内では15年程前に太地町で初めて見つかって以来、各地で目撃されるようになったとのことです。

2023年9月和歌山県南部にカバマダラが飛来したニュース

(イメージ画像)2009年8月30日に沖縄県読谷村で観察したカバマダラ

「紀伊民報」に、和歌山県南部に熱帯系のチョウである「カバマダラ」が飛来したというネットニュースがありました。

和歌山県の紀南地方は元々カバマダラが生息している場所ではないため、一時的に飛来した「迷チョウ」と考えられます。紀南地方には迷チョウとして飛来することはあるものの、越冬することはできませんが、11月頃まで発生を繰り返します。

カバマダラの幼虫は毒草を食べてその毒成分を体に蓄えることで、鳥などの天敵から身を守っていると考えられています。

2023年9月アサギマダラ舞うニュース

(イメージ画像)2015年8月9日長野県阿智村のアサギマダラ

長野県宮田村

「長野放送」で長野県宮田村で舞うアサギマダラの記事が出ていました。「アサギマダラの里」という場所のフジバカマの蜜を吸いに来ていたようです。今年は猛暑の影響により例年より少なかったようですが、それでも20日には130頭が観察できたようです。

アサギマダラは2000キロも移動することがある蝶で、「渡り」の蝶としてよく知られています。毎年、アサギマダラが舞うニュースはよく目にします。

山形市野草園

「山形新聞」の記事にもアサギマダラが飛び交うネットニュースが出ていました。山形県西蔵王高原の市野草園で20匹前後が優雅に飛んでいたとのことです。

石川県宝達志水町

「北國新聞」に宝達志水町にある能登最高峰の宝達山でアサギマダラが観察できたというネットニュースがありました。今年は猛暑により2週間程度遅れての飛来とのことでした。

2023年9月ミヤマシジミ復活に向けたニュース

(イメージ画像)2009年8月17日静岡県浜松市のミヤマシジミ

「長野日報」で絶滅危惧種のチョウであるミヤマシジミの保護活動のニュースが出ていました。国土交通省の天竜川上流河川事務所が、長野県伊那市と天竜川の合流地点の三峰川堤防に、ミヤマシジミの幼虫の食草であるコマツナギの苗を植栽したとのことでした。

全国的にみればまだまだ豊かな自然が残る長野県ですが、まとまってミヤマシジミが見られるのは上伊那地域だけとなってしまっているようです。

ミヤマシジミは河川敷に生息地が多く存在しますので、今回の記事のように河川管理者が保護する活動がメディアに取り上げられる記事はよく見ます。ミヤマシジミの生息地が今後もしっかりと残っていくことを願っています。

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