アカシジミは平地に生息するゼフィルスの1種で、都会でも見る機会がある蝶です。生息地では夕方に活発に活動して、栗の花で蜜を吸う姿がよく見られます。
この記事では、これまでに観察したアカシジミの写真を紹介します。
アカシジミの紹介
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
生息環境 | 平地、山地 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | 5月下旬から7月頃まで |
越冬の状態 | 卵で越冬 |
食草 | コナラ、ミズナラなどのブナ科の植物 |
亜種 | なし |
年1回の発生で成虫は5月下旬頃から7月頃まで見られます。アカシジミは平地でも見られ、都心近郊の公園でも見られることがあります。活動時間は夕暮れ時で、栗の花に蜜を吸いにくるアカシジミが良く見られます。
アカシジミの見分け方
アカシジミは近縁種であるカシワアカシジミと見た目が非常に良く似ます。ここでは、アカシジミとカシワアカシジミの見分け方を紹介します。
アカシジミはカシワアカシジミと異なり、前翅の亜外縁の色が地色よりも濃い橙色となります。また、後翅の亜外縁の斑紋列が丸みを帯びた弓型となります。これに対して、カシワアカシジミは台形となります。
アカシジミの写真集
福島県猪苗代町
磐梯山周辺はゼフィルスの宝庫と呼ばれることがあります。ゼフィルスの種類が豊富で、ジョウザンミドリシジミなどは特に多く生息しています。アカシジミも磐梯山周辺で観察することができます。
富山県南砺市
富山県と石川県にまたがる医王山はゼフィルスの宝庫と呼ばれ、非常に多くの種類のゼフィルスを観察することができる場所です。2018年に行ったときには、ジョウザンミドリシジミやエゾミドリシジミ、ウラクロシジミ、アイノミドリシジミなどを観察することができました。この時に、アカシジミも観察できました。観察できたのはこの1個体だけでしたが、生息を確認することはできました。
栃木県日光市
栃木県日光市は多くのゼフィルスが生息しており、アカシジミも日光市で観察することができます。メスアカミドリシジミやアイノミドリシジミが飛び回る場所で、アカシジミを観察することができました。観察したのが7月ということもあり、翅は少し傷んでいました。
東京都町田市
東京都のアカシジミを探していたところ、2019年に町田市の小山田緑地でアカシジミを観察できました。小山田緑地の園内には、コナラ・クヌギ・シラカシ等の雑木林があり、東京都内ではなかなか見ることができないアカシジミやウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ウラゴマダラシジミといった平地性ゼフィルスが生息しています。残念ながらこの日に観察できたのはアカシジミだけでした。
埼玉県入間市
東京都と埼玉県の境界にある狭山丘陵は自然豊かで、多くの蝶が生息しています。アカシジミも狭山丘陵に生息する蝶の1種で、特に西久保湿地では多くのアカシジミが見られます。夕暮れ時に栗の花に来るアカシジミを多く観察することができます。西久保湿地では、アカシジミ以外にもウラナミアカシジミやミズイロオナガシジミなどの蝶を観察することができます。
茨城県つくば市
茨城県にある筑波山周辺でアカシジミを観察しました。筑波山には定期的に蝶の観察に行っており、これまでも何度かアカシジミを観察していました。アカシジミは筑波山に比較的生息数も多い印象です。
神奈川県相模原市
神奈川県の陣馬山でアカシジミを見つけました。陣馬山にはハヤシミドリシジミが生息しているという情報があったため行きましたが、結局ハヤシミドリシジミは見つけられませんでした。この日見つけたゼフィルスはアカシジミだけでした。見つけたのは17時頃で、夕暮れ時でした。
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