エルタテハは北海道と本州に生息し、北海道では平地でも見られますが、本州では標高1,000m以上の場所に生息する蝶です。
この記事では、これまでに観察したエルタテハの写真を紹介します。
エルタテハの紹介
分布 | 北海道、本州 |
生息環境 | 山地 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | 周年 |
越冬の状態 | 成虫で越冬 |
食草 | ハルニレなど |
亜種 | なし |
エルタテハは年に1回の発生で、7月~8月頃に羽化します。成虫で越冬し、翌年の5月頃まで見られます。全国的に個体数が多くないため、出会う機会の少ない蝶です。俊敏に飛び回り、花の蜜や樹液、腐った果物の果汁などを吸うためによく止まります。木造の山小屋などの建物に集まることもあります。
エルタテハという名前の由来は、後翅の裏面のL字状の白斑によります。
エルタテハの見分け方
キタテハ、シータテハ、エルタテハ、ヒオドシチョウは見た目が非常に良く似ます。ここでは、シータテハの見分け方を紹介します。
見分けるポイントは2点あります。
1点目は、後翅の裏面の白斑がキタテハはC字かL字型になります。これが、シータテハはC字形、エルタテハはL字形になります。
2点目は後翅の外縁の尾状突起部がキタテハは尖ります。これがシータテハやエルタテハ、ヒオドシチョウは丸まります。
エルタテハの写真集
北海道帯広市
エルタテハは本州では標高1,000m以上の場所に生息しますが、北海道では平地でも見られます。この写真は帯広市の平地で観察したエルタテハです。
群馬県嬬恋村
群馬県嬬恋村でエルタテハを観察しました。エルタテハの特徴は、後翅の裏面にL字状の白斑があることですが、この個体はL字が少し崩れていて、直線的になっています。L字には個体差があるようです。
栃木県日光市
栃木県日光市で観察したエルタテハです。日光市は多くの蝶が観察できます。7月頃はゼフィルスが最盛期を迎えますが、8月になるとゼフィルスの姿は消え、タテハチョウ科の蝶が主役になります。これまでに、日光ではキベリタテハやエルタテハ、クジャクチョウ、シータテハなど多くのタテハチョウ科の蝶を観察しました。
写真の利用について
この記事に限らず、このブログに掲載している写真はフリーに使っていただいて問題ありません。注意事項を以下に記載しますので、ご一読下さい。
- このブログに掲載している全ての写真は、基本的に自由に使っていただいて問題ありません。事前連絡も不要です。
- ただし、出典及びリンク(URL)は必ずご記載いただきますようお願いします。特に、インターネット上に当ブログの写真を掲載する場合は、リンク先の掲載を必ずお願いいたします(リンク先:https://www.choublog.site/)。
- サイズの大きい画像をご希望の場合等については、お問い合わせフォームから個別にお問い合わせをお願いします。
コメント