ルリシジミは、ヤマトシジミやツバメシジミと並んで日本で最も普通に見られるシジミチョウ科の蝶の1種です。都市近郊の公園などでも普通に見ることができます。
この記事では、これまでに観察したルリシジミの写真を紹介します。
ルリシジミの紹介
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
生息環境 | 平地、山地 |
発生回数 | 年4回程度 |
成虫が見られる時期 | 3月から10月頃 |
越冬の状態 | 蛹で越冬 |
食草 | ヤマハギ、フジ、クララなど |
亜種 | なし |
ルリシジミは北海道から九州まで分布が広く、平地にも生息しており、個体数も多いことから普段の生活の中で普通に見ることができる蝶です。成虫は年に4回程度発生し、3月から10月頃まで長い期間観察できます。日中に木の上や草原などを活発に飛び回り、花の蜜を吸う姿や、地面から吸水する姿を良く目撃します。
身近に見られるシジミチョウ科の蝶として、ヤマトシジミやツバメシジミ、ルリシジミがいますが、ヤマトシジミやツバメシジミと比べると若干大型で、飛翔も若干俊敏であることが特徴です。
ルリシジミの幼虫はヤマハギやフジ、クララなどのマメ科の植物のほか、ミズキ科の植物、タデ科の植物、バラ科の植物、シソ科の植物など、多くの植物を食べます。
ルリシジミの見分け方
ここでは、ルリシジミと、普段の生活の中でよく目にするヤマトシジミ、ツバメシジミの見分け方を解説します。
ルリシジミはほぼ日本全国に生息する蝶で、平地から山地まで様々な環境に生息します。ヤマトシジミやツバメシジミよりも若干大型のシジミチョウであるため、大きさである程度推定することもできます。
ルリシジミを見分けるポイントは以下の通りです。
- 前の翅の付け根部分(写真①箇所)に黒い点がありません。
- 後ろ翅の3つの点(写真②箇所)が一直線上となりません。
- 後ろ翅(写真③箇所)にオレンジの模様がありません。
この3点の中で押さえておくべきポイントは、「②3点が一直線上とならない」ことと「③オレンジ色の模様がない」です。ヤマトシジミは②箇所の3点が一直線上になりますし、ツバメシジミは③箇所がオレンジ色となりますので、この点で見分けることが可能です。
ルリシジミの写真集
北海道小樽市
北海道小樽市で観察したルリシジミです。黒点が小さく、ルリシジミかどうか少し悩みましたが、ルリシジミ以外に考えられる蝶がいないため、ルリシジミと同定しました。
青森県青森市
青森県つがる市で観察したルリシジミです。ルリシジミは分布が広く、東北でも普通に観察することができます。翅が痛んでいない非常に綺麗な個体を観察することができました。
福島県猪苗代町
福島県猪苗代町で観察した産卵中のルリシジミです。ルリシジミの幼虫はヤマハギやフジ、クララなどのマメ科の植物のほか、ミズキ科の植物、タデ科の植物、バラ科の植物、シソ科の植物など、多くの植物を食べます。
茨城県北茨城市
茨城県北茨城市で観察したルリシジミです。この個体は翅の表面の黒縁が広いため、メスだとわかります。オスはこの黒縁が非常に狭くなります。
東京都文京区
ルリシジミは東京都内でも普通に見られます。ヤマトシジミよりは個体数は少ないのですが、感覚的にツバメシジミとルリシジミは同じぐらいの頻度で観察することができます。ヤマトシジミやツバメシジミと比較するとやや大型のシジミチョウであるため、飛翔中でも多くの場合は見分けることができます。
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