クロヒカゲは北海道から九州まで日本に広く分布する蝶で、ヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)と似ており、間違って同定されることがあります。
この記事では、これまでに観察したクロヒカゲの写真を紹介します。
クロヒカゲの紹介
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
生息環境 | 平地、山地 |
発生回数 | 年3回程度 |
成虫が見られる時期 | 5月から10月頃まで |
越冬の状態 | 幼虫で越冬 |
食草 | メダケ、アズマネザサ、ヤダケなど |
亜種 | 名義タイプ亜種、御蔵島亜種 |
クロヒカゲは北海道から九州まで広く日本に分布する蝶で、平地から山地まで色々な環境に生息しています。個体数は多く、薄暗い林道を歩くとクロヒカゲに出会う機会が多くあります。成虫は年3回程度の発生で、第1化は5月頃から始まります。
クロヒカゲの見分け方
クロヒカゲはヒカゲチョウやクロヒカゲモドキと見た目が非常に良く似ます。ここでは、ヒカゲチョウとクロヒカゲモドキとの見分け方を紹介します。
クロヒカゲの特徴は3点あります。
1点目は、前翅の眼状紋が1~2個あることです。クロヒカゲモドキは明確に3個あることで見分けることができます。
2点目は、後翅の暗色条の曲がりが強いことです。ヒカゲチョウやクロヒカゲモドキはこの暗色条の曲がりが弱くなります。
3点目は、前翅の暗色短条が2本であることです。ヒカゲチョウやクロヒカゲモドキはこれが1本になります。
クロヒカゲの写真集
長野県東御市
長野県東御市で観察したクロヒカゲです。非常に綺麗な個体であったことから、第2化の羽化直後の個体と考えられます。
山梨県北杜市
山梨県北杜市で観察したクロヒカゲです。林道を歩くと多くのクロヒカゲに出会えます。ヒカゲチョウも生息していますが、クロヒカゲは焦げ茶色をしているため、色である程度見分けることができます。
山梨県韮崎市
山梨県韮崎市で観察したクロヒカゲです。クロヒカゲは獣糞などによく集まります。ここでは5頭のクロヒカゲが集まっていました。
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