この記事では兵庫県伊丹市に生息するシルビアシジミを紹介します。
シルビアシジミという蝶をご存じでしょうか。
シルビアシジミは、環境省レッドリスト2020で絶滅危惧IB類(EN)に分類される非常に貴重な蝶です。
通常は、非常に限られた場所に局所的に生息するため、観察する機会がかなり限られる蝶です。
私はこれまでに、栃木県さくら市の鬼怒川河川敷でしか観察ができていません。
その珍しい蝶が、ここ兵庫県伊丹市の猪名川河川敷に普通に生息しています。
2015年8月29日に猪名川河川敷にシルビアシジミの観察に行ったため、以下ではその時に観察できたシルビアシジミを紹介します。
猪名川河川敷のシルビアシジミ
シルビアシジミの幼虫は、通常はミヤコグサ等の植物を食べるため、ミヤコグサ等がある場所に生息しています。
しかし、この猪名川河川敷にはミヤコグサは生息していません。
ここのシルビアシジミは、その他の場所で生息しているシルビアシジミとは違い、なんとシロツメクサに食性を転換した種であることが確認されている、かなり特殊なシルビアシジミです。
そういった特殊性から、この猪名川河川敷に生息するシルビアシジミは研究の対象となることもあります。
猪名川河川敷で観察したシルビアシジミの写真
2015年8月29日に観察したシルビアシジミを紹介します。
事前に正確な生息場所を把握していなかったので、河川敷を適当に歩きました。
通常はシルビアシジミの生息は局所的なので、ピンポイントで観察に行かないと見つけられないのですが、この場所は広く生息しているようでした。
感覚としては、通常の河川敷でヤマトシジミが生息しているのと同じようにシルビアシジミが生息しているようでした。
この場所に限っては、シルビアシジミは普通種であるかのような感覚になりました。
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