ウラギンヒョウモンは、翅の裏面に銀色の紋があることから名付けられました。本州から九州まで日本に広く分布します。ギンボシヒョウモンと見た目がよく似ていて、生息地も重なることがありますが、ギンボシヒョウモンよりもウラギンヒョウモンの方が見る機会が多いと言えます。
この記事では、これまでに観察したウラギンヒョウモンの写真を紹介します。
ウラギンヒョウモンの紹介
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
生息環境 | 平地、山地 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | 6月から10月頃まで |
越冬の状態 | 幼虫で越冬 |
食草 | タチツボスミレなど |
亜種 | なし |
ウラギンヒョウモンは北海道から九州まで広く日本に分布します。見た目がよく似ているギンボシヒョウモンは、本州では主に標高1,000m以上の場所に生息しますが、ウラギンヒョウモンはもう少し標高が低い場所でも見られます。
成虫は年1回の発生で、6月頃に羽化し始めます。その後、7月から8月頃に夏眠し、9月頃に活動を再開します。
日中に活発に活動し、花の蜜を吸うほか、地面で吸水する姿も良く見られます。
ウラギンヒョウモンの見分け方
ウラギンヒョウモンはギンボシヒョウモンと非常に良く似ますが、後ろ翅の裏側の白紋の数でギンボシヒョウモンと見分けることができます。
ウラギンヒョウモンの写真集
福島県猪苗代町
福岡県猪苗代町の磐梯山周辺で観察したウラギンヒョウモンです。上の写真の個体は蜘蛛に捕らえられたウラギンヒョウモンです。下の写真は、地面で吸水するウラギンヒョウモンです。ウラギンヒョウモンは花の蜜を吸うほか、この写真の個体のように地面で吸水する姿も良く見られます。
茨城県つくば市
茨城県にある筑波山にはウラギンヒョウモンが生息しています。花の蜜を吸うウラギンヒョウモンが複数頭観察できました。ウラギンヒョウモンは見た目がよく似るギンボシヒョウモンよりも標高が低い場所にも生息し、標高1,000m未満の筑波山でも見られます。
神奈川県箱根町
神奈川県箱根町で観察したウラギンヒョウモンです。6月に観察した個体で、翅も綺麗だったため、羽化したての個体と思われます。
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