ヤマキチョウは日本では本州の限られた地域にのみ生息する蝶です。生息環境の悪化により生息数の減少が著しく、現在は絶滅が危惧される蝶の1種です。近縁種であるスジボソヤマキチョウと見た目が非常に良く似るため、同定には注意が必要です。
この記事では、これまでに観察したヤマキチョウの写真を紹介します。
ヤマキチョウの紹介
分布 | 本州 |
生息環境 | 山地 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | ほぼ周年 |
越冬の状態 | 成虫で越冬 |
食草 | クロツバラなど |
亜種 | なし |
ヤマキチョウは日本では本州にのみ生息する蝶で、長野県・山梨県を中心とする中部地方と東北地方の一部にのみ生息します。近年は生息環境の悪化により個体数を減らしており、絶滅が危惧されています。成虫は年1回の発生で、7月頃から羽化が始まります。成虫のまま越冬し、翌年の春に再度活動を開始するため、ほぼ周年で成虫を観察することができます。
活動時間はおもに日中で、緩やかに飛翔し、花の蜜をよく吸います。
ヤマキチョウの見分け方
ヤマキチョウは近縁種であるスジボソヤマキチョウと見た目がよく似るため、同定には注意が必要です。ここでは、ヤマキチョウの見分け方を紹介します。
ヤマキチョウの見分け方は主に3点あります。
- ヤマキチョウはスジボソヤマキチョウに比べて前翅の先端の突出が弱い。
- ヤマキチョウは前翅に桃色の縁取りがある。
- ヤマキチョウは後翅の翅脈が太い
ヤマキチョウの写真集
山梨県富士河口湖町
2009年に山梨県富士河口湖町でヤマキチョウを観察しました。この時は同行した方がヤマキチョウを捕獲したため、捕獲後の写真を撮影させていただきました。この場所は、ヤマキチョウの生息地として有名ですが、時期が早かったのか、この1個体だけしか観察できませんでした。
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