チャバネセセリ～珍しい？生態写真や見分け方、生息地、食草、越冬、亜種などを解説～

チャバネセセリはイチモンジセセリと並んで最も普通に見られるセセリチョウ科の蝶です。越冬可能地域は本州南部、四国、九州、沖縄に限られますが、秋になるにつれて徐々に分布を北上させ、東北地方でも見ることができるようになります。

チャバネセセリの紹介

チャバネセセリは本州、四国、九州、沖縄で観察できるセセリチョウ科の蝶です。日本では最も一般的なセセリチョウ科の蝶で、イチモンジセセリと同様に都市部でも普通に見られますが、イチモンジセセリほど個体数は多くはありません。越冬可能地域は本州では南部に限られますが、秋にかけて徐々に分布を北上させ、東北地方でも見られるようになります。

成虫は年４回程度発生し、５月から１０月頃まで見られます。生息地はおもに平地で、都市部でもよく見られます。チャバネセセリは訪花性が強く、花の蜜を吸う姿がよく見られます。また、地面で吸水をしたり、獣糞を吸う姿も見られます。

近縁種であるイチモンジセセリやオオチャバネセセリ、ミヤマチャバネセセリと見た目がよく似るため同定には注意が必要です。

チャバネセセリの見分け方

チャバネセセリは近縁種であるイチモンジセセリやオオチャバネセセリ、ミヤマチャバネセセリと見た目がよく似ます。ここではチャバネセセリの特徴を紹介します。

チャバネセセリを見分けるポイントは後翅の裏面の白紋です。チャバネセセリはこの白紋が小さく、弧状になる特徴があります。

チャバネセセリの写真集

栃木県宇都宮市

栃木県宇都宮市で観察したチャバネセセリです。栃木県内ではチャバネセセリは越冬ができませんが、発生を重ねることで徐々に分布を北上させていき、夏ごろには栃木県内でも普通に見られるようになります。しかしながら、前述の通りこの地域では越冬ができないため、翌年の春には見られなくなります。

和歌山県那智勝浦町

和歌山県那智勝浦町で観察したチャバネセセリです。チャバネセセリは訪花性が強く、この個体のように花の蜜を吸う姿がよく見られます。和歌山県内は越冬可能地域となります。

福岡県福岡市

福岡県福岡市で観察したチャバネセセリです。地面にとまって休憩するチャバネセセリを観察しました。

沖縄県石垣市

沖縄県石垣市で観察したチャバネセセリです。チャバネセセリは沖縄県内でもよく見られます。

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