【ミヤマクワガタのメス】見分け方や産卵セットの組み方を徹底解説

カブト・クワガタ
こんにちは!Nao(Xアカウント:@fujimidori123)です!

クワガタのメスを見つけたんだけど、これが何クワガタかわからない。

ミヤマクワガタが好きだから、ミヤマクワガタだと良いんだけど。。。

クワガタはオスは比較的簡単に見分けられますが、メスはどれも見た目がよく似ていて、慣れないと見分けるのは簡単ではありません。

一方で、クワガタのメスはしっかり特徴をおさえておけば、見分けるのは不可能ではありません。この記事では、ミヤマクワガタのメスの見分け方を徹底的に解説します。

ミヤマクワガタを産卵させたいけど、どうしたら良い?

ミヤマクワガタに関する産卵セットの組み方に関する疑問についてもこの記事で解説をしていきます。

ミヤマクワガタの紹介

ミヤマクワガタの生息環境

ミヤマクワガタの「ミヤマ」は漢字で「深山」と書きます。その名の通り、ミヤマクワガタは標高の高い山間部に生息しています。そのため、カブトムシやコクワガタ、ノコギリクワガタと違い、都市に近い森林などでは目にする機会が少ない種です。

ミヤマクワガタの亜種

日本に生息するミヤマクワガタは、次の2つの亜種に分類されます。

  1. 本州や北海道、四国、九州に生息する一般的なミヤマクワガタ(原名亜種)
  2. 伊豆諸島に生息するイズミヤマクワガタ

ミヤマクワガタのメスの見分け方

ミヤマのメスの特徴①:大きさは”中から大”程度

ミヤマクワガタのメスは大きさが25 – 48.8mmであり、ノコギリクワガタやヒラタクワガタよりやや大きく、オオクワガタよりは小さいサイズですが、個体差があり、コクワガタよりも小さいミヤマクワガタのメスもいます。オスはコクワガタとミヤマクワガタでは大きさに違いがありますが、メスは大きさだけで判断ができません。

種類毎のクワガタのメスの大きさは下表の通りです。オオクワガタだけが大型ですので、オオクワガタは大きさで概ね見分けることができます。その他のクワガタのメスは、大きさで見分けるのは困難と言えます。

ノコギリクワガタ19.5 – 41mm
コクワガタ20 – 38mm
ミヤマクワガタ25 – 48.8mm
本土ヒラタクワガタ20mm – 35mm
オオクワガタ25mm – 61.5mm

ミヤマのメスの特徴②:顎が太い

ミヤマクワガタの♀

ミヤマクワガタのメスは、顎が太くて独特の形をしています。他のクワガタの♀とは顎の形がかなり違い、丸くて太いので、この点だけでもミヤマクワガタの♀を見分けることができます。

ミヤマのメスの特徴③:脚の付け根が橙色

ミヤマクワガタの♀

ミヤマクワガタの最大の特徴は、脚の付け根がオレンジ色をしている点です。この点だけ覚えておけばミヤマクワガタの♀を見間違える確率はかなり下がります。同じように脚に色がついているアカアシクワガタは、ミヤマクワガタより足が赤いので、色の違いで見分けることができます。

ミヤマクワガタのメスの見分け方まとめ

最後にミヤマクワガタのメスの見分け方をまとめます。

  • 特徴①:大きさは”中から大”程度
  • 特徴②:顎が太い
  • 特徴③:脚の付け根が橙色

ミヤマクワガタは日本全国に生息しているクワガタですが、コクワガタやノコギリクワガタと比べると見かける機会はそれほど多くない種と言えます。上の特徴の中で、特徴②の顎が太い点と、特徴③の脚の付け根が橙色である点が見分けるポイントと言えます。

クワガタのメスの見分け方に迷ったら、この記事を参考にしていただければと思います。

ミヤマクワガタの産卵セットの組み方

同居により交尾をしようとするミヤマクワガタ

ミヤマクワガタの産卵セットの組み方を解説します。

交尾をするまで

野生で捕まえてきたミヤマクワガタのメスは、8割程度の確率で交尾済みです。

ですので、野生のミヤマクワガタ(WD(ワイルド)といいます)は交尾をさせなくても卵を産む可能性が十分にあります。一方で、交尾をまだしていないミヤマクワガタを交尾させるためには、同居ペアリングとハンドペアリングの2つの方法があります。

同居ペアリング

同居ペアリングとは、ミヤマクワガタのオスとメスを同じケースに入れることで始まる交尾のことをいいます。

ハンドペアリング

ハンドペアリングとは、ミヤマクワガタのオスを人為的にメスの上に乗せることで始まる交尾のことをいいます。同居ペアリングでメスが交尾を拒否する場合でも、ハンドペアリングで交尾が始まることもあります。交尾を自分の目で確認することができることが大きなメリットです。

交尾をする時期

ミヤマクワガタは蛹から羽化して間もない個体は繁殖能力がないため、交尾を行うことができません。一般的には、羽化して3か月程度経過した個体は繁殖能力がつき、交尾ができる状態となっています。昆虫ゼリーを食べ始めるタイミングが目安となります。

交尾をしてから産卵するまで(産卵セットの組み方)

飼育ケースの底に産卵されたミヤマクワガタの卵

交尾を終えたミヤマクワガタは、産卵セットを組んでその中に入れると卵を産み始めます。ミヤマクワガタは、マットに産卵する種類ですので、産卵木には産卵しません。そのため、カブトムシと同じように産卵セットを組めば産卵してくれます。

ミヤマクワガタの産卵セットの組み方

以下で具体的な手順を解説します。

【手順①】マットを敷いて押し固める

飼育ケースにマットを5㎝程度敷き詰めてしっかりと押し固めます。マットが硬くなっていないとメスは卵を産みませんので、可能な限り強くマットを押し固めるようにしましょう。

【手順②】さらにマットを敷く

飼育ケースにさらにマットを5㎝程度敷き詰めて、軽く押し固めます。この時はそれほど強く押し固める必要はありません。

産卵してから孵化するまで

ミヤマクワガタの卵は10日から20日程度で孵化します。産卵の状態や幼虫の成長の状態を確認するため、割り出しを行います。

割り出しとは幼虫の状態を確認することです。マットを掘り返して産卵状況や幼虫の成長状態を確認しましょう。

割り出しを行う時期

割り出しは、産卵セットを組んでから2か月程度で行うようにしましょう。あまり長く放置してしまうと、ミヤマクワガタのメスが幼虫を食べてしまう恐れがあります。

ミヤマクワガタのメスは、卵を産むためにタンパク質を必要とします。そのタンパク質を幼虫を食べることで摂取します。この事態を防ぐために、2か月程度で割り出しを行い、幼虫を取り出すようにしましょう。

留意事項:温度管理

ミヤマクワガタを産卵させる上で最も重要なことが温度管理です。ミヤマクワガタは25℃以上になると産卵数が極端に減ります。産卵させるためには、20℃前後をキープするようにしましょう。クーラーボックスや発泡スチロール+保冷剤を用いることで低温をキープすることができます。

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