新潟県阿賀町は町内にギフチョウが広く生息していることで有名な場所です。現在は絶版となっている「ギフチョウ88か所めぐり(蝶研出版)」にも、ギフチョウの生息地として紹介されています。
関東南部などではギフチョウは3月下旬頃から4月中旬頃に多くの個体が見られますが、新潟県阿賀町は寒冷地のため、5月上旬のゴールデンウィーク期間中も多くの個体が観察できます。
この記事では、これまでに新潟県阿賀町で観察したギフチョウをはじめとした蝶を紹介します。
阿賀町で観察したアゲハチョウ科の蝶
ギフチョウ
阿賀町で観察した蝶の代表種はギフチョウです。ギフチョウは春の女神とも呼ばれ、日本で最も有名な蝶の1種です。全国的には個体数が減少しているギフチョウですが、ここ新潟県阿賀町では広い範囲に生息しています。
5月5日に阿賀町に行ったときには、複数頭のギフチョウを観察できました。時期的に少し遅かったため、翅が痛んだ個体が多い印象でした。
カンアオイを観察していると、ギフチョウの卵を見つけました。カンアオイも多数確認できたため、今後も安定してギフチョウが観察できそうです。
ウスバシロチョウ
ウスバシロチョウはシロチョウ科の蝶のような見た目をしていますが、アゲハチョウ科に分類される蝶です。ギフチョウと同様に、原始的なアゲハチョウ科の蝶として知られています。阿賀町では広範囲にウスバシロチョウが生息しています。
5月5日に阿賀町に行ったときには、広い範囲に多数のウスバシロチョウが生息していることが確認できました。見た目はシロチョウ科の蝶に似ますが、飛び方が全く違う(ウスバシロチョウは滑空するようにゆったり飛ぶ)ため、ウスバシロチョウと判別するのは容易です。
阿賀町で観察したタテハチョウ科の蝶
ヤマキマダラヒカゲ
ヤマキマダラヒカゲはサトキマダラヒカゲと見た目が非常に良く似る蝶です。和名が示す通り、サトキマダラヒカゲは平地に生息する傾向があるのに対して、ヤマキマダラヒカゲは山地に生息する傾向があります。
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