近所の公園のツツジに、アゲハ蝶がよく蜜を吸いに来てるのを見かける。いつも同じ花だけど、アゲハ蝶が好む花はあるの?
アゲハ蝶はあらゆる花の蜜を吸うのではなく、蜜を吸う花と吸わない花があります。最もよく目にするのは、公園などに咲いている赤いツツジやサツキで蜜を吸う姿ではないでしょうか?
この記事ではアゲハ蝶が好む花を紹介します。ちなみに、日本には多くの種類のアゲハチョウ科の蝶が存在します。この記事では代表的なアゲハチョウ科の蝶として、アゲハ蝶(ナミアゲハ)、キアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハなどの黒系のアゲハ蝶が好む花を紹介します。
↓アゲハ蝶の種類を知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
ツツジやバーベナなどの赤色や紫色の花
多くのアゲハチョウ科の蝶は、赤色や紫色の花を好みます。近所の公園で赤色のツツジに来るアゲハ蝶や、沖縄で赤色のハイビスカスに来る黒いアゲハチョウを見たことがある人もいると思います。ここでは、アゲハ蝶が好む赤色や紫色の花をいくつか紹介します。
三尺バーベナ
三尺バーベナ(バーベナ・ボナリエンシス)はアゲハチョウ科の蝶をはじめ、多くの蝶が好む花です。紫色の小さい花をいくつも咲かせるのが特徴で、その蜜を吸いにアゲハ蝶やキアゲハなどが来ます。バタフライガーデンでも欠かせない花と言えます。
ノアザミ
ノアザミは山地などでよく見かける植物ですが、キアゲハや黒系のアゲハチョウがよく蜜を吸いに来ている姿を見かけます。その他にも、ヒョウモンチョウ類をはじめとしたタテハチョウ科の蝶や、セセリチョウ科の蝶も良く来ています。ノアザミが群生している場所では、多くの蝶に出会えることが多いです。
ツツジやサツキ
公園などによく植えられているツツジやサツキもアゲハ蝶が好む花です。これらの植物はアゲハチョウ科の蝶以外が密を吸いに来る姿を見る機会はほとんどありませんが、アゲハチョウ科の蝶には好まれます。特に赤色のツツジやサツキは、アゲハ蝶や黒系のアゲハが好んで吸蜜します。
ヤブガラシ
ヤブガラシは至る所に生息している雑草で、生命力が非常に強い植物です。ビンボウカズラやヤブタオシとも呼ばれることがあります。6月から8月頃にかけて花を咲かせ、この花の蜜を吸いにアゲハチョウ科やセセリチョウ科の蝶が集まります。
都心でよく見かけるのは、ヤブガラシの蜜を吸いに来るアオスジアゲハです。翅をパタパタさせて花から花に素早く移動するアオスジアゲハを見かける機会が多くあります。その他にも、カラスアゲハをはじめとした黒系のアゲハチョウが密を吸いに来る姿を見かける機会があります。
ユリ科やキク科の花
ユリ科やキク科の植物もアゲハ蝶やキアゲハなどが好んで蜜を吸います。高原でオニユリの蜜を吸いに来るキアゲハもよく見られます。
まとめ
アゲハ蝶の多くは、ツツジやサツキなどの赤い花やヤブガラシなどの花を好みます。この他、ユリ科やキク科の植物の花も好んで蜜を吸います。
蝶は種類によって好みの花が違います。身近な蝶を観察して、どの蝶がどの花を好むのかを知ると蝶の理解も深まります。こういった視点から蝶を観察してみてはいかがでしょうか。
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