- アゲハチョウやキアゲハって産まれてからどれぐらいの期間生きるの?寿命は?
- アゲハチョウやキアゲハの成虫はどれぐらい生きるの?
この記事では、これまでの実際の飼育記録を基に、アゲハチョウとキアゲハが卵から孵化してからどれぐらいの期間生きるのかを解説します。
最初に結論を記載します。個別の解説を知りたい人は、この記事を最後までお読みください。
- 卵の期間は約5日
- 幼虫の期間は約17日
- 蛹の期間は約7日
- 成虫の期間は2週間以上
- アゲハチョウとキアゲハの寿命は1か月半~2か月程度
(※越冬しない個体が卵から成虫になる一般的な期間であり、個体により異なります)
アゲハチョウの世代交代のサイクル
いきなり質問です。アゲハチョウの世代交代のサイクルは以下のどちらでしょうか?
【回答①】1年に1回世代交代する。
【回答②】1年に何回も世代交代する。
答えは②の「1年に何回も世代交代する」です。
地域的な違いもありますが、アゲハチョウは一般的に、1年に4~5回の世代交代を行います。蛹で越冬した個体が3~5月頃に成虫(第1化)となり卵を産みます。その個体が次に5~6月頃に成虫(第2化)になり、また卵を産みます。その後も世代交代を繰り返し、最終的には年に4~5回程度世代交代した後、蛹で越冬して次の年の3~5月頃に成虫となります。
ちなみに、北海道あたりの寒冷地のアゲハチョウは、1年に2回程度しか世代交代を行いません。
卵から成虫になるまでの期間
卵から成虫になるまでの期間は、時期や地域によって異なります。ここでは、越冬しない個体が卵から成虫になる一般的な期間を解説します。
卵の期間
アゲハチョウは産卵してから孵化するまでに5日程度かかります。産卵直後の卵は黄色ですが、日数が経つに従い、徐々に黒っぽくなってきます。
幼虫の期間
アゲハチョウは、卵から孵化したあと、基本的には4回脱皮を行って蛹になります。孵化直後の幼虫を1齢幼虫といい、1回脱皮をした後の幼虫を2齢幼虫といいます。その後は脱皮を繰り返すたびに、3齢幼虫、4齢幼虫、5齢幼虫となり、蛹になります。
1齢幼虫から4齢幼虫までは鳥の糞のに擬態した模様をしています。卵が孵化してから5齢幼虫になるまでは、10日程度かかります。
5齢幼虫になると緑色の模様になります。5齢幼虫から蛹になるまでは7日程度かかります。
蛹の期間
5齢幼虫のあとは蛹になり、羽化していきます。
蛹になる前段として、アゲハチョウは前蛹という状態になります。幼虫の体が小さくなり、蛹になる準備をします。
前蛹になって1日程度経過すると蛹になります。前蛹から蛹が羽化するまでは10日程度かかります。
成虫の期間
アゲハチョウの成虫は一般的には2週間以上生きると言われています。
アゲハチョウの寿命まとめ
アゲハチョウとキアゲハはアゲハチョウ科の蝶の中では中型サイズです。大型のクロアゲハと比較すると寿命は短い傾向があります。冒頭に記載した通り、アゲハチョウとキアゲハの寿命(卵から成虫まで)は1か月半~2か月程度となります。
- 卵の期間は約5日
- 幼虫の期間は約17日
- 蛹の期間は約7日
- 成虫の期間は2週間以上
- アゲハチョウとキアゲハの寿命は1か月半~2か月程度
(※越冬しない個体が卵から成虫になる一般的な期間であり、個体により異なります)
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