フジミドリシジミはオスの翅の表面がエメラルドグリーンに輝く美しい蝶で、日本の固有種です。ゼフィルスと呼ばれるシジミチョウ科の一群の1種で、山地のブナ林に生息します。
この記事では、これまでに観察したフジミドリシジミの写真を紹介します。
フジミドリシジミの紹介
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
生息環境 | 山地 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | 6月から7月頃 |
越冬の状態 | 卵で越冬 |
食草 | ブナ、イヌブナ |
亜種 | なし |
フジミドリシジミはゼフィルスの1種で、オスの翅の内側がエメラルドグリーンに輝く美しい蝶です。成虫は年に1回の発生で、6月から7月頃に見られます。オスの活動時間は主に夕方で、15時から17時頃にブナやイヌブナの樹の上を活発に飛び回ります。一方でメスは活発に活動せず、木の葉などに止まっていることが多いです。
フジミドリシジミの幼虫はブナやイヌブナの葉を食べるため、フジミドリシジミは産地のブナ林に生息します。フジミドリシジミは飛翔力が弱いため、風に吹き上げられた個体が山頂で見つかることもあります。
フジミドリシジミの写真集
栃木県日光市
栃木県日光市には多くのゼフィルスが生息します。2018年には、日光市で初めてフジミドリシジミを見つけました。この日はたまたま2頭のフジミドリシジミと出会えました。1頭はかなり翅が痛んだ個体でしたが、もう1頭のメスは綺麗な個体に出会えました。翅を開く姿を観察することができ、満足の1日となりました。
石川県金沢市
石川県にある医王山はゼフィルスの宝庫と呼ばれることがあるほど多くのゼフィルスが生息している場所です。私は医王山でこれまでに、ウラクロシジミやジョウザンミドリシジミ、アイノミドリシジミなどを観察しました。フジミドリシジミも医王山で観察できたゼフィルスの1種です。しかし、観察したのは残念ながら翅がボロボロの1頭だけでした。翅の表面の緑色の鱗粉が少し見えたので、オスのフジミドリシジミであることが確認できました。
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