ゴマシジミはかつてはよく見られた蝶ですが、生息環境の悪化により生息数が激減し、現在では絶滅が危惧される蝶の1種です。北海道ではまだよく見られますが、本州や九州の生息地は残りわずかとなっています。
この記事では、これまでに観察したゴマシジミの写真を紹介します。
ゴマシジミの紹介
分布 | 北海道・本州・九州 |
生息環境 | 草原 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | 8月頃 |
越冬の状態 | 幼虫で越冬 |
食草 | ワレモコウなど |
亜種 | 北海道・東北亜種、本州中部亜種、八方尾根・白山亜種、中国・九州亜種 |
ゴマシジミは年1回の発生で、8月頃に成虫が見られます。ワレモコウなどがある草原に生息し、俊敏に飛翔して、ワレモコウの花などの蜜を吸います。北海道では比較的よく見られますが、本州や九州の生息地は限られ、絶滅が危惧される蝶の1種です。
ゴマシジミは地理的変異が非常に大きい蝶で、日本に生息するゴマシジミは北海道・東北亜種、本州中部亜種、八方尾根・白山亜種、中国・九州亜種に分けられます。
ゴマシジミはワレモコウなどに産卵し、若齢幼虫はワレモコウの花穂を食べて成長しますが、4齢幼虫になると地上に降りてアリに運ばれて巣の中に入り、アリの卵や幼虫を食べて成長します。
ゴマシジミの写真集
北海道帯広市
北海道帯広市の紫竹ガーデンでゴマシジミを観察しました。本州や九州と比べると北海道ではまだ普通にゴマシジミが生息しています。
長野県松本市
長野県松本市の奈川はゴマシジミの生息地として有名です。現在はゴマシジミが保護されていて、生息環境が維持されています。そのため、現在でも比較的多くのゴマシジミが安定して観察できます。産卵するゴマシジミも見られました。
山梨県富士吉田市
山梨県富士吉田市の梨ケ原にはゴマシジミが生息しています。草原環境が維持されていて、多くのワレモコウが生えているため、ゴマシジミの最適な生息環境になっています。
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