ヒメシロチョウは北海道、本州、九州に生息しますが、草地環境の悪化により生息数が減少しており、生息地は局地的で絶滅が危惧される蝶です。モンシロチョウよりは小型で、弱々しく飛びます。
この記事では、これまでに観察したヒメシロチョウの写真を紹介します。
ヒメシロチョウの紹介
分布 | 北海道、本州、九州 |
生息環境 | 平地、山地 |
発生回数 | 年3回程度 |
成虫が見られる時期 | 4月から9月頃まで |
越冬の状態 | 蛹で越冬 |
食草 | ツルフジバカマなど |
亜種 | なし |
ヒメシロチョウは北海道、本州、九州に生息しています。生息地は局地的で、草地環境の悪化により絶滅した地域もあり、全国的に絶滅が危惧されています。成虫は年3回程度の発生で、第1化は4月頃から羽化し、第3化が9月頃まで見られます。
日中に活発に活動し、草地の周辺を緩やかに飛翔します。モンシロチョウと比較すると小さく、飛翔も緩やかであることから、飛翔中でも見分けることができます。北海道に生息するエゾヒメシロチョウとは見た目が非常に良く似ており、生息地が重なることもあるため、同定には注意が必要です。
ヒメシロチョウの写真集
山梨県富士吉田市
山梨県富士吉田市の梨ケ原でヒメシロチョウを観察しました。梨ケ原は草原性の珍しい蝶が多く生息しており、これまでにホシチャバネセセリやゴマシジミなど、全国的に絶滅が危惧される蝶を観察しました。ヒメシロチョウも梨ケ原に生息する草原性の蝶です。梨ケ原ではヒメシロチョウの生息数は多く、この写真のように集団で吸水する姿も見られました。
2024年8月12日も複数頭のヒメシロチョウが観察できました。なかなか止まらないため、飛翔中のぶれた写真となってしまいました。
山梨県忍野村
山梨県忍野村の有名な観光地である忍野八海の近くに、標高1304m程度の高座山という山があります。その山の中腹あたりの標高1099m程度の場所に、アサマシジミ本州亜種やヒメシロチョウが生息しています。ヒメシロチョウは比較的多くの個体が生息しており、複数頭のヒメシロチョウが観察できました。
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