野生のカブトムシやクワガタを捕まえたいけど、どこに生息しているかわからない
この記事では、どういった場所でカブトムシやクワガタを捕まえることができるかを紹介します。カブトムシやクワガタの採取に参考にして下さい。
カブトムシやクワガタの成虫は、主にクヌギやコナラなどの樹液をエサとしています。また、基本的には夜に活動する夜行性の昆虫ですので、昼間に樹液の出ている木を見つけておいて、夜にその場所に行くとカブトムシやクワガタが見つかる可能性が高まります。
また、カブトムシやクワガタは夜間に光に集まる習性がありますので、光を放って集める方法(ライトトラップ)もあります。
- カブトムシやクワガタはクヌギやコナラなどの樹液をエサとしている。
- 夜行性のため、樹液の出ている木を夜に探しに行くと見つかる可能性が高まる。
- 光を使って採集する方法(ライトトラップ)も有効。
カブトムシの生息地
日本のカブトムシは、元来本州、四国、九州に生息していました。北海道には元来生息していませんでしたが、人為的に持ち込まれ、1970年代頃から生息しています。
カブトムシは本州、四国、九州、北海道に生息している。
以下では、実際にカブトムシの生息を確認した場所を紹介します。
【観察した場所①】山梨県日野春駅周辺
山梨県の日野春駅周辺でカブトムシを見つけました。山梨県は雑木林が多く残っており、カブトムシやクワガタの生息数が多く、カブトムシやクワガタの採取者には人気の場所です。樹液が出ている木を見つけることができれば、カブトムシやクワガタが見つかる可能性は高いです。
この日は、道路を歩いていた時、道路脇に樹液が出ている木にカブトムシがいることを確認しました。時間は8:30頃です。オオムラサキやカナブン、スズメバチも樹液を吸っていました。夜に来れば、もっと多くのカブトムシやクワガタと出会えたと思います。
【観察した場所②】山梨県韮崎市
山梨県韮崎市でカブトムシを見つけました。山梨県はカブトムシやクワガタが多く生息する都道府県ですが、その中でも韮崎市はオオクワガタが多産する場所として有名です。樹液が出ている木があれば、多くのカブトムシやクワガタが集まってきます。
この日は、オオムラサキを観察するため、樹液の出ている木を訪れました。時間はお昼の11時過ぎでしたが、数匹のカブトムシが樹液を吸っていました。この写真の個体は、フェンスで休憩していました。夜に来れば、多くのカブトムシやクワガタが見られたことでしょう。
コクワガタの生息地
コクワガタは日本で最も普通に見られるクワガタで、分布も広く、北海道から九州まで分布しています。山地から平地まで広く分布しているため、日本で最もよく見られるクワガタです。
コクワガタは北海道から九州まで広く分布している。
以下では、実際にコクワガタの生息を確認した場所を紹介します。
【観察した場所①】山梨県韮崎市
山梨県韮崎市でコクワガタを見つけました。カブトムシのところでも紹介しましたが、カブトムシやクワガタが多産する山梨県の中でも、韮崎市はその数や種類が多いことで有名な場所です。オオクワガタが多産する場所としても有名です。
この日はオオムラサキを観察する目的で韮崎市の樹液の出ている木を訪れました。オオムラサキを何頭か観察した後、木を眺めていると、コクワガタが木を登っているのを見つけました。高い場所で歩いていたため、ややボケた写真になってしまっています。時間は11時頃でしたので、樹液を吸い終わり、休憩に向かう途中だと思われます。
同じ場所でコクワガタの♀も観察しました。これは、ブラックライト(紫外線ライト)のライトトラップで採集した個体になります。
ノコギリクワガタの生息地
ノコギリクワガタの分布は広く、北海道から九州の屋久島まで生息しています。平地にも山地にも生息していて、個体数も比較的多いため、コクワガタと並んで馴染みのあるクワガタです。
ノコギリクワガタは北海道から九州まで広く分布している。
以下では、実際にノコギリクワガタの生息を確認した場所を紹介します。
【観察した場所①】東京都西東京市
東京都西東京市でノコギリクワガタを見つけました。本当に偶然見つけました。西東京市の住宅街の道路を歩いていると、道路上にノコギリクワガタが落ちているのを見つけました。周囲に若干の木はありますが、ノコギリクワガタが生息しているような雑木林はない場所です。おそらく、少し離れた周辺の雑木林から飛んできて、たまたまこの場所に落ちてしまったのだと思われます。
【観察した場所②】山梨県韮崎市
山梨県韮崎市でノコギリクワガタを見つけました。小型のノコギリクワガタです。ノコギリクワガタの名前の由来は、この小型のタイプの大顎がノコギリのように見えることから名付けられました。ブラックライト(紫外線ライト)のライトトラップに来ました。
ミヤマクワガタの生息地
ミヤマクワガタの「ミヤマ」は漢字で「深山」と書きます。その名の通り、ミヤマクワガタは標高の高い山間部に生息しています。そのため、カブトムシやコクワガタ、ノコギリクワガタと違い、都市に近い森林などでは目にする機会が少ない種です。
ミヤマクワガタは北海道から九州まで広く分布している。
【観察した場所①】山梨県韮崎市
ブラックライト(紫外線ライト)のライトトラップでミヤマクワガタのオスとメスをペアで採集しました。
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