
カブトムシを飼育する時のマットの種類や深さはどうしたらいいの?
カブトムシを飼育する時の最適なマットの種類やマットの深さは、目的によって違います。
- 成虫を飼育するため
- 産卵をさせるため
- 幼虫を飼育するため
基本的にはこの3つの目的により使い分けることができます。この記事では、それぞれの目的別にカブトムシを飼育する時の最適なマットの種類やマットの深さを解説します。
マットの種類を解説
マットには大きく分けて以下の3種類があります。
- 広葉樹マット(未発酵)
- 広葉樹マット(発酵)
- 針葉樹マット
また、広葉樹の発酵マットの中には、一次発酵マット・二次発酵マット・完熟マットがあります。
生木を細かく粉砕したマットです。発酵はしていません。明るい色をしているマットです。
椎茸のホダ木を粉砕したマットや生オガを粉砕して発酵させたマットです。未発酵マットと比較すると、やや暗い色をしています。
一次発酵マットよりも長時間発酵させたマットです。焦げ茶色をしています。クワガタやカブトムシの幼虫の飼育によく使われます。
再発酵しない程度に長期間発酵させたマットです。黒っぽい色をしています。カブトムシの飼育によく使われます。
カブトムシの幼虫は食べることはできませんが、コバエやダニなどの発生を防ぐことができます。
成虫を飼育する時のマットの種類と深さ

成虫飼育のマットの種類
成虫を飼育するだけであればどのマットでも問題ありません。どもマットでもカブトムシは元気に生きてくれます。
ただし、発酵マットや未発酵マットはコバエやダニなどがわくことがあります。コバエやダニの発生を防ぎたい場合は針葉樹マットを選択することをオススメします。
成虫飼育のマットの深さ
成虫を飼育するだけであれば、マットは浅くても問題ありません。とはいえ、カブトムシは夜行性で、昼間はマットの中に隠れますので、カブトムシが隠れるだけの深さは確保しておくと良いでしょう。
基本的には5㎝程度の深さがあればカブトムシはマットの中に潜ることができます。
産卵を目的とする場合のマットの種類と深さ

産卵のためのマットの種類
カブトムシを産卵させるためには広葉樹の二次発酵マットか完熟マットがオススメです。また、マットの粒子が細かいものを選ぶとよく産卵をしてくれます。
ホームセンターなどでカブトムシの産卵用マットが販売されていますので、そういった専用のマットを飼えば間違いありません。
産卵のためのマットの深さ
カブトムシを産卵させるためにはある程度の深さが必要です。10㎝程度の深さを作るとよく産卵をしてくれます。ここではカブトムシの産卵セットの作り方を具体的に解説します。
以下の手順で産卵セットを組みます。

カブトムシは乾燥に弱い昆虫なので、マットはよく加湿しておくようにしましょう。加湿の目安としては、握った時に団子ができる状態です。加湿しすぎても良くないので、適切に加湿するようにしましょう。
カブトムシは、押し固められたマットに卵をよく産みます。そのため、まずは底から5㎝程度マットを敷いて強めに押し固めるようにしましょう。
カブトムシはマットを深く入れた方が産卵しやすくなります。そのため、さらに5㎝以上マットを敷いて、同様に押し固めるようにしましょう。マットの深さが10㎝以上であれば問題なく産卵します。
最後に、昆虫ゼリーや朽ち木など転倒した時に掴まれるものを入れて完成です。交尾を終えたカブトムシのメスがいれば、卵を産み始めます。
幼虫を飼育する時のマットの種類と深さ

幼虫飼育のマットの種類
カブトムシの幼虫を飼育する時は、産卵時と同様に広葉樹の二次発酵マットか完熟マットがオススメです。また、幼虫が小さいうちは食べやすい微粒子のマットを選ぶようにしましょう。ホームセンターなどでカブトムシの幼虫飼育用マットが販売されていますので、そういった専用のマットを飼えば間違いありません。
幼虫飼育のマットの深さ
カブトムシは夏に卵を産んで、その翌年の春頃まで幼虫で過ごしたあと蛹になります。
幼虫のうちはマットは10㎝程度あれば問題ないのですが、蛹になる時はある程度の深さが必要となります。蛹になる時期が近づいてきたら15㎝~20㎝程度の深さを確保するようにしましょう。
また、カブトムシの幼虫は蛹になる時に蛹室という蛹の空間を作ります。蛹室を作るためにはある程度マットが固くないと作れませんので、蛹になる時期が近づいてきたらマットを軽く押し固めてあげるようにしましょう。
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