夏に野外で捕まえたカブトムシの寿命は?越冬させることはできるの?
カブトムシの成虫の寿命は2か月程度と非常に短命です。6月下旬から7月上旬に羽化したカブトムシは、8月下旬頃には寿命を迎えてしまいます。
一方で、飼育環境下では冬まで長生きさせられることも知られています。つまり、飼育方法によっては長生きさせることができるのです。
この記事では、カブトムシの卵から成虫までの寿命と、長生きさせるコツを解説します。
カブトムシの寿命
カブトムシの成長過程は一般的に以下の通りです。
カブトムシの成虫が産卵して1~2週間程度で卵が孵化して、幼虫が大きく成長します。
気温が低くなることにより、カブトムシの幼虫が冬眠をしてエサを食べなくなります。
温度が高くなり、幼虫が冬眠から覚め、活動を再開してエサを食べるようになります。
幼虫から蛹になり、蛹が羽化して成虫になります。
カブトムシの成虫が活動して産卵をします。
つまり、カブトムシの寿命は成虫では2か月程度であり、卵から数えると約1年となります。
一方で、カブトムシの成虫は、長生きさせるコツを押さえておけば、7月頃に羽化した成虫が12月頃まで生きることもできます。
以下では、カブトムシを長生きさせるコツを紹介します。
カブトムシを長生きさせるコツ
カブトムシを長生きさせるコツは体力を消耗させないことです。例えば、多くのカブトムシを同じ飼育ケースで飼育すると、エサの取り合いで喧嘩をして体力を消耗して寿命が短くなります。
ここでは、カブトムシの体力を消耗させない方法を紹介します。以下のことを行うことで、カブトムシの成虫での年越しも夢ではなくなります。
【方法①】多頭飼育を避けて単独飼育をする
カブトムシを多頭飼育をすると、エサの取り合いで喧嘩をして体力を消耗します。結果としてカブトムシの寿命を短くする原因となります。
カブトムシを長生きさせたい場合は、多頭飼育ではなく単独飼育するようにしましょう。
【方法②】交尾・産卵をさせない
カブトムシは交尾を行うことで体力を消耗します。オスとメスともに交尾をさせずに単独飼育を行うことで体力の消耗を避けることができます。
また、メスは産卵をすることにより体力を消耗します。長生きさせるためには、交尾や産卵をさせないことが重要です。
【方法③】止まり木を入れる
カブトムシはひっくり返ってしまうと、起き上がるためにジタバタして体力を消耗します。このような事態を避けるために、止まり木を必ずいれるようにしましょう。止まり木があれば、ひっくり返ったとして止まり木にすぐにつかまって起き上がることができます。
【方法④】温度や湿度を適切に管理する
カブトムシは夏の昆虫ですが、温度や湿度が高すぎると体力を消耗して弱ってしまいます。カブトムシを長生きさせる最適な温度は20℃~25℃です。室温が高くなりすぎる場合は、エアコンなどを使って、高温にならないようにしましょう。直射日光は絶対に避けるようにしましょう。
また、乾燥や多湿には弱いため、適切に霧吹きなどで加湿するようにしましょう。
【方法⑤】エサを欠かさず与える
エサとなるゼリーは欠かさず与えるようにしましょう。カブトムシはクワガタと比べてゼリーを食べる量が多いですので、毎日ゼリーの残量を確認し、無くなっていればこまめに取り換えるようにしましょう。
【方法⑥】掘り出したりしない
カブトムシを飼育していると、昼間気になってしまい、つい掘り出してしまった、、、という人もいると思います。ですが、頻繁に掘り出すと、カブトムシのストレスになり、体力を消耗する原因になります。
掘り出したくなる気持ちはよく分かりますが、長生きをさせるためには掘り出したりせず、基本的には放置するようにしましょう。
カブトムシを長生きさせるコツまとめ
如何だったでしょうか。ここで紹介したことを全て実践すれば、カブトムシを年越しさせることも不可能ではありません。
最後に、この記事で紹介したカブトムシを長生きさせるコツをまとめます。
- 多頭飼育を避けて単独飼育をする
- 交尾・産卵をさせない
- 止まり木を入れる
- 温度や湿度を適切に管理する
- エサを欠かさず与える
- 掘り出したりしない
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