カラスシジミ~珍しい?生態写真や見分け方、生息地、食草、越冬、亜種などを解説~

蝶の図鑑
こんにちは!Nao(Xアカウント:@fujimidori123)です!

カラスシジミは北海道では比較的普通に見られますが、本州や四国、九州では山地に生息し、それほど見る機会が多い蝶ではありません。

この記事では、これまでに観察したカラスシジミの写真を紹介します。

カラスシジミの紹介

2010年8月13日長野県乗鞍高原のカラスシジミ
分布北海道、本州、四国、九州
生息環境山地
発生回数年1回
成虫が見られる時期6月から7月頃
越冬の状態卵で越冬
食草ハルニレ、スモモなど
亜種なし

カラスシジミは成虫が年に1回発生し、6月から7月頃に見られます。北海道では平地から山地にかけて比較的良く見られます。本州以南では主に山地に生息します。日中は休んでいることが多く、主に夕方に活発に活動します。飛び方はとても俊敏で、栗の花やヒメジョオンの花などの蜜を吸います。

幼虫はハルニレやコブニレなどのニレ科のはを食べますが、スモモなどのバラ科の植物の葉を食べることもあります。

見た目が似た種として、日本にはベニモンカラスシジミとミヤマカラスシジミが生息します。

カラスシジミの見分け方

カラスシジミは、近縁種であるベニモンカラスシジミやミヤマカラスシジミと見た目がよく似ます。ここでは、カラスシジミの特徴を紹介します。

カラスシジミの見分け方

ミヤマカラスシジミを見分けるポイントは3つあります。

1つ目は、後翅の裏面の白線がカラスシジミとベニモンカラスシジミは内側に寄ります。ミヤマカラスシジミは外縁とほぼ平行になります。

2点目は、後翅の裏面の白線がカラスシジミはM字状になります。ベニモンカラスシジミとミヤマカラスシジミはこの白線がM字状にはなりません。

3点目は、後翅の裏面の黒点がカラスシジミとベニモンカラスシジミは弦月形になります。ミヤマカラスシジミは円形になります。

カラスシジミの写真集

栃木県日光市

2018年7月14日栃木県日光市のカラスシジミ

栃木県日光市でカラスシジミを観察しました。日光市はゼフィルスが多産する場所で有名で、この場所もゼフィルスが多く生息します。最初この個体を見つけた時はゼフィルスだと思いましたが、よく見たらカラスシジミでした。この場所にはこれまで何度も行っていますが、カラスシジミを観察したのはこの1回だけです。時期を少し早めて6月頃に行けばもっと多くのカラスシジミと出会えるのかもしれません。

長野県乗鞍高原

2010年8月13日長野県乗鞍高原のカラスシジミ

長野県の乗鞍高原でカラスシジミを見つけました。カラスシジミは6月頃が最盛期ですが、この場所は標高が高いこともあり、8月中旬でもカラスシジミを見ることができました。

写真の利用について

この記事に限らず、このブログに掲載している写真はフリーに使っていただいて問題ありません。注意事項を以下に記載しますので、ご一読下さい。

  • このブログに掲載している全ての写真は、基本的に自由に使っていただいて問題ありません。事前連絡も不要です。
  • ただし、出典及びリンク(URL)は必ずご記載いただきますようお願いします。特に、インターネット上に当ブログの写真を掲載する場合は、リンク先の掲載を必ずお願いいたします(リンク先:https://www.choublog.site/)。
  • サイズの大きい画像をご希望の場合等については、お問い合わせフォームから個別にお問い合わせをお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました