元々ヒョウモンチョウと呼ばれていた蝶が、北海道の個体と本州の個体で別種となり、北海道の個体はキタヒョウモンと呼ばれ、本州の個体はコウゲンヒョウモンと呼ばれるようになりました。見た目はコヒョウモンと似ており、分布が重なることもあるため、同定には注意が必要です。
この記事では、これまでに観察したコウゲンヒョウモンの写真を紹介します。
コウゲンヒョウモンの紹介
分布 | 本州 |
生息環境 | 平地、山地 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | 7月から8月頃まで |
越冬の状態 | 幼虫で越冬 |
食草 | ワレモコウ、オニシモツケなど |
亜種 | なし |
コウゲンヒョウモンは元々はヒョウモンチョウ(別名:波ヒョウモン)と呼ばれていましたが、北海道に生息する個体と本州に生息する個体が別種であることが判明し、現在は北海道に生息する個体はキタヒョウモンと呼ばれ、本州に生息する個体はコウゲンヒョウモンと呼ばれるようになりました。この両種の見た目はほぼ同じであることから、見た目で見分けるのは不可能に近いと言えます。また、コヒョウモンとも見た目が似ており、分布が重なることもあるため、同定には注意が必要です。
成虫は年1回の発生で、7月から8月頃に見られます。活動時間は主に日中で、低い位置を緩やかに飛翔し、花の蜜を吸います。
コウゲンヒョウモンの見分け方
コウゲンヒョウモンの見分け方は、下の写真の通りとなります。
コヒョウモンと非常に良く似ていて見分けるのは容易ではありません。生息地が重なる場所もありますので注意が必要です。
コウゲンヒョウモンの写真集
長野県東御市
長野県東御市で観察したコウゲンヒョウモンです。その名の通り、コウゲンヒョウモンは主に本州の高原に生息しています。花の蜜を吸うコウゲンヒョウモンを観察しました。
山梨県富士河口湖町
山梨県富士河口湖町で観察したコウゲンヒョウモンです。7月に観察しましたが、翅がかなり擦れていました。
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