- クロアゲハって産まれてからどれぐらいの期間生きるの?寿命は?
- クロアゲハの成虫はどれぐらい生きるの?
この記事では、これまでの実際の飼育記録を基に、クロアゲハが卵から孵化してからどれぐらいの期間生きるのかを解説します。
最初に結論を記載します。個別の解説を知りたい人は、この記事を最後までお読みください。
- 卵の期間は約5日
- 幼虫の期間は約30日
- 蛹の期間は2週間程度
- 成虫の期間は2週間以上
- クロアゲハの寿命は2か月~3か月程度
(※第2化と第3化が卵から成虫になる一般的な期間であり、個体により異なります)
クロアゲハの世代交代のサイクル
いきなり質問です。クロアゲハの世代交代のサイクルは以下のどちらでしょうか?
【回答①】1年に1回世代交代する。
【回答②】1年に何回も世代交代する。
答えは②の「1年に何回も世代交代する」です。
地域的な違いもありますが、クロアゲハは一般的に、1年に3回の世代交代を行います。蛹で越冬した個体が4~5月に成虫(第1化)となり卵を産みます。その個体が次に6~7月頃に成虫(第2化)になり、また卵を産みます。そして、その個体が8月頃に成虫(第3化)となります。そして、第3化の個体が卵を産み、蛹で越冬して次の年の4~5月に成虫となります。
ちなみに、南西諸島のクロアゲハは、1年に4~5回程度世代交代をしています。
卵から成虫になるまでの期間
卵から成虫になるまでの期間は、時期や地域によって異なります。ここでは、第2化と第3化が卵から成虫になる一般的な期間を解説します。
卵の期間
クロアゲハは産卵してから孵化するまでに5日程度かかります。産卵直後の卵は黄色ですが、日数が経つに従い、徐々に黒っぽくなってきます。
幼虫の期間
クロアゲハは、卵から孵化したあと、基本的には4回脱皮を行って蛹になります。孵化直後の幼虫を1齢幼虫といい、1回脱皮をした後の幼虫を2齢幼虫といいます。その後は脱皮を繰り返すたびに、3齢幼虫、4齢幼虫、5齢幼虫となり、蛹になります。
1齢幼虫から4齢幼虫までは鳥の糞のに擬態した模様をしています。卵が孵化してから5齢幼虫になるまでは、20日程度かかります。
5齢幼虫になると緑色の模様になります。5齢幼虫から蛹になるまでは10日程度かかります。
蛹の期間
5齢幼虫のあとは蛹になり、羽化していきます。
蛹になる前段として、クロアゲハは前蛹という状態になります。幼虫の体が小さくなり、蛹になる準備をします。
前蛹になって1日程度経過すると蛹になります。前蛹から蛹が羽化するまでは2週間程度かかります。
成虫の期間
クロアゲハの成虫は一般的には2週間以上生きると言われています。
クロアゲハの寿命まとめ
クロアゲハは大型のアゲハチョウ科の蝶で、アゲハチョウと比較して寿命は長い傾向があります。冒頭に記載した通り、クロアゲハの寿命(卵から成虫まで)は2か月~3か月程度となります。
- 卵の期間は約5日
- 幼虫の期間は約30日
- 蛹の期間は2週間程度
- 成虫の期間は2週間以上
- クロアゲハの寿命は2か月~3か月程度
(※第2化と第3化が卵から成虫になる一般的な期間であり、個体により異なります)
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