クロヒカゲモドキはクロヒカゲやヒカゲチョウに似て地味な蝶ですが、多くの生息地で絶滅していて全国的に珍しい蝶です。
この記事では、これまでに観察したクロヒカゲモドキの写真を紹介します。
クロヒカゲモドキの紹介
分布 | 本州・四国・九州 |
生息環境 | 山地 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | 7月から8月頃 |
越冬の状態 | 幼虫で越冬 |
食草 | アシボソなど |
亜種 | なし |
クロヒカゲモドキは年1回の発生で、早ければ6月下旬ごろから見られ、主に7月から8月に見られる蝶です。ヒカゲチョウやクロヒカゲと似ますが、これらの蝶は普通種であるのに対して、クロヒカゲモドキは全国的に減少が著しく、出会うことは稀な蝶です。
成虫は樹液や地面に落ちた果物などをエサとします。地面で吸水する姿も見かけます。日中の暑い時間帯は活動を行わず、夕方ごろに最も活発に活動します。
クロヒカゲモドキの見分け方
クロヒカゲモドキはヒカゲチョウやクロヒカゲと見た目が非常に良く似ます。ここでは、ヒカゲチョウとクロヒカゲとの見分け方を紹介します。
クロヒカゲモドキの特徴は3点あります。
1点目は、前翅の眼状紋が3個あることです。ヒカゲチョウやクロヒカゲは1~2個なので見分けることができます。
2点目は、後翅の暗色条の曲がりが弱いことです。クロヒカゲはこの暗色条の曲がりが強くなります。
3点目は、前翅の暗色短条が1本であることです。クロヒカゲはこれが2本になります。
クロヒカゲモドキの写真集
標本写真
山梨県韮崎市での生態写真
山梨県韮崎市でオオムラサキを観察していると、偶然クロヒカゲモドキを見つけました。この場所には過去に何度も来ていますが、クロヒカゲモドキを観察したのは1度だけです。この木は樹液が出ていて、オオムラサキのほか、カナブンやカブトムシ、オオスズメバチが集まっていました。その場所クロヒカゲモドキが飛んできて、樹液を吸っていました。クロヒカゲモドキは全国的に数を減らしていますが、韮崎市に生息していることを確認しました。
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