クロミドリシジミは、ゼフィルスと呼ばれるシジミチョウ科に属する一群の中の1種です。”ミドリシジミ”という名前が付いていますが、その他のミドリシジミのように翅の表面は緑色に輝かず、光沢のある黒褐色なのがクロミドリシジミの特徴です。
この記事では、これまでに観察したクロミドリシジミの写真を紹介します。
クロミドリシジミの紹介
分布 | 本州と九州 |
生息環境 | 低山地から山地 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | 6月から7月頃 |
越冬の状態 | 卵 |
食草 | クヌギ、アベマキ |
亜種 | なし |
クロミドリシジミは本州と九州に生息するゼフィルスの1種です。北海道でも函館市の古い記録がありますが、その後の追認が無いため、真偽は不明です。
他のゼフィルスと同様に年1回の発生で卵で越冬します。成虫は6月頃から見られ、♂は8月には姿を消しますが、♀は10月頃まで生き残ることがあります。
幼虫の食樹は基本的にクヌギとアベマキですが、コナラやカシワ、ナラガシワからも幼虫が見つかることがあります。
♂は主に早朝の4時頃に活動し、クヌギなどの周辺を飛び回ります。また、夕方にも活動が見られますが、早朝ほど活発には活動しません。♀は基本的に終日不活発で、クヌギなどから離れることはほとんどありません。そのため、普段の生活の中では出会う機会は少なく、そういった意味では珍しい蝶と言えます。
クロミドリシジミの見分け方
クロミドリシジミを見分けるポイントは主に以下の2点です。
①地色が赤みがある褐色であること。
②後翅の白条が短条の延長戦で並行であること。
クロミドリシジミの写真集
筑波山周辺での生態写真
筑波山周辺にクロミドリシジミが生息していることは以前から知っていましたが、まだ見たことがありませんでした。この日はクヌギがある箇所を中心に探していたところ、クロミドリシジミを発見しました。
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