ミヤマチャバネセセリは本州、四国、九州に広く分布する蝶ですが、個体数はそれほど多くはなく、目にする機会が比較的少ない蝶です。近縁種であるチャバネセセリやオオチャバネセセリ、イチモンジセセリと見た目がよく似るため、同定には注意が必要です。
この記事では、これまでに観察したミヤマチャバネセセリの写真を紹介します。
ミヤマチャバネセセリの紹介
分布 | 本州・四国・九州 |
生息環境 | 平地・山地 |
発生回数 | 年2回程度 |
成虫が見られる時期 | 4月頃から9月頃まで |
越冬の状態 | 蛹で越冬 |
食草 | ススキ、チガヤ、ヨシなど |
亜種 | なし |
ミヤマチャバネセセリは、日本では本州、四国、九州に分布する蝶で、北海道と沖縄には生息しません。分布は広いのですが、生息数はそれほど多くは無く、近縁種であるイチモンジセセリやチャバネセセリ、オオチャバネセセリと比較すると見る機会が少ない蝶です。
成虫は年2回程度の発生で、第1化が4月頃から発生を始め、第2化は7月頃から発生し、9月頃まで見ることができます。花の蜜を吸うほか、地面からの給水や獣糞を吸う姿も良く見られます。
近縁種であるイチモンジセセリやチャバネセセリ、オオチャバネセセリと見た目がよく似るため、同定には注意が必要です。
ミヤマチャバネセセリの見分け方
ミヤマチャバネセセリは、近縁種であるイチモンジセセリやチャバネセセリ、オオチャバネセセリと見た目がよく似ます。ここでは、ミヤマチャバネセセリの特徴を紹介します。
ミヤマチャバネセセリの特徴は、後翅の裏面の中央にある白斑です。ミヤマチャバネセセリはこの白斑が大きく明瞭になります。一方で、イチモンジセセリやチャバネセセリ、オオチャバネセセリはこの点が見られません。
ミヤマチャバネセセリの写真集
群馬県片品村
群馬県片品村で観察したミヤマチャバネセセリです。葉の上で休憩するミヤマチャバネセセリを観察しました。
栃木県さくら市
栃木県さくら市で観察したミヤマチャバネセセリです。後翅の裏面中央にある白斑が明瞭であることから、すぐにミヤマチャバネセセリであるとわかります。ミヤマチャバネセセリは、生息範囲は広いのですが、個体数はそれほど多くはなく、見かける機会が比較的少ない蝶です。
静岡県富士宮市
静岡県富士宮市で観察したミヤマチャバネセセリです。細い枝に止まる個体を観察しました。
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