【ノコギリクワガタのメス】見分け方や産卵セットの組み方を徹底解説

カブト・クワガタ
こんにちは!Nao(Xアカウント:@fujimidori123)です!

クワガタのメスを見つけたんだけど、これが何クワガタかわからない。

ノコギリクワガタが好きだから、ノコギリクワガタだと良いんだけど。。。

クワガタはオスは比較的簡単に見分けられますが、メスはどれも見た目がよく似ていて、慣れないと見分けるのは簡単ではありません。

一方で、クワガタのメスはしっかり特徴をおさえておけば、見分けるのは不可能ではありません。この記事では、ノコギリクワガタのメスの見分け方を徹底的に解説します。

ノコギリクワガタを産卵させたいけど、どうしたら良い?

ノコギリクワガタに関する産卵セットの組み方に関する疑問についてもこの記事で解説をしていきます。

ノコギリクワガタの紹介

ノコギリクワガタのメス
ノコギリクワガタのメス

ノコギリクワガタの生息環境

コノギリクワガタは日本に広く生息し、野生での個体数も多いため、コクワガタと並んで日本を代表するクワガタの1種です。大顎の内側がノコギリのようにギザギザしていることからノコギリクワガタと名づけられました。

分布は北海道から九州となっており、平地や山地の広葉樹の森林に生息します。都会でも生息していることがあります。

ノコギリクワガタは他のクワガタと同様に、クヌギやコナラなどの樹液をエサとします。活動時間は主に夜間なので、夜間に樹液が出ている木を探しに行くと、野生のノコギリクワガタに出会える可能性が高まります。

ノコギリクワガタの亜種

日本には6亜種のノコギリクワガタが生息しています。

  • 北海道・本州・四国・九州などに生息する一般的なノコギリクワガタ(原名亜種)
  • 黒島に生息するクロシマノコギリクワガタ
  • 硫黄島に生息するミシマイオウノコギリクワガタ
  • 口永良部島に生息するクチノエラブノコギリクワガタ
  • 三宅島などに生息するミヤケノコギリクワガタ
  • 屋久島に生息するヤクシマノコギリクワガタ

ノコギリクワガタの寿命

ノコギリクワガタは通常、羽化したその年に寿命を迎えます。通常は越冬することができないクワガタですので、越冬するコクワガタやオオクワガタなどと異なり、クワガタの中では短命と言えます。

ノコギリクワガタのメスの見分け方

ノコギリのメスの特徴①:大きさは”中”程度

ノコギリクワガタのメスは大きさが19.5 – 41mmであり、コクワガタやミヤマクワガタ、ヒラタクワガタと大体同じぐらいの大きさです。オスはコクワガタとノコギリクワガタでは大きさに違いがありますが、メスは顕著な違いはありません。

種類毎のクワガタのメスの大きさは下表の通りです。オオクワガタだけが大型ですので、オオクワガタは大きさで概ね見分けることができます。その他のクワガタのメスは、大きさで見分けるのは困難と言えます。

ノコギリクワガタ19.5 – 41mm
コクワガタ20 – 38mm
ミヤマクワガタ25 – 48.8mm
本土ヒラタクワガタ20mm – 35mm
オオクワガタ25mm – 61.5mm

ノコギリのメスの特徴②:赤みが強くツヤが無い

ノコギリクワガタのメス
ノコギリクワガタのメス

ノコギリクワガタのメスの最大の特徴は、全体的に赤みがあることです。コクワガタやヒラタクワガタ、オオクワガタは基本的に真っ黒であるため、赤みがあればノコギリクワガタの可能性が高まります

一方で中が必要なのは、羽化直後はどのクワガタのメスも赤みがある点です。また、光の当たり方によっても色が違ってみえることもありますし、個体差もあります。そのため、赤みがあるからといって、ノコギリクワガタと断言することはできません

また、ノコギリクワガタのメスは体の表面にツヤがありません。ツヤがあるオオクワガタのメスなんかと比較すると、その違いは一目瞭然です。

ノコギリのメスの特徴③:体に厚みがある

ノコギリクワガタのメス

ノコギリクワガタのメスの最大の特徴は、体に厚みがあり、丸っこい形をしている点です。コクワガタやヒラタクワガタのメスは、ノコギリクワガタと比較すると体に厚みがなく、平べったい形をしています。

ノコギリクワガタのメスの見分け方まとめ

最後にノコギリクワガタのメスの見分け方をまとめます。

  • 特徴①:大きさは”中”程度
  • 特徴②:赤みが強くツヤが無い
  • 特徴③:体に厚みがある

ノコギリクワガタは日本全国で比較的よく見られるクワガタで、見かける機会も多い種と言えます。上の特徴の中で、特徴②の赤みが強くてツヤがない点と、特徴③の体に厚みがある点を踏まえておけば、ノコギリクワガタのメスを見分けることができるようになります。

クワガタのメスの見分け方に迷ったら、この記事を参考にしていただければと思います。

ノコギリクワガタの産卵セットの組み方

飼育ケースの底に産卵したノコギリクワガタの卵

ノコギリクワガタの産卵セットの組み方を解説します。

交尾をするまで

通販でペアで購入したノコギリクワガタが入ったプリンケース

野生で捕まえてきたノコギリクワガタのメスは、8割程度の確率で交尾済みです。

なので、野生のノコギリクワガタ(WD(ワイルド)といいます)は交尾をさせなくても卵を産む可能性が十分にあります。一方で、交尾をまだしていないノコギリクワガタを交尾させるためには、同居ペアリングとハンドペアリングの2つの方法があります。

同居ペアリング

同居ペアリングとは、ノコギリクワガタのオスとメスを同じケースに入れることで始まる交尾のことをいいます。

ハンドペアリング

ハンドペアリングとは、ノコギリクワガタのオスを人為的にメスの上に乗せることで始まる交尾のことをいいます。同居ペアリングでメスが交尾を拒否する場合でも、ハンドペアリングで交尾が始まることもあります。交尾を自分の目で確認することができることが大きなメリットです。

交尾をする時期

ノコギリクワガタは蛹から羽化して間もない個体は繁殖能力がないため、交尾を行うことができません。一般的には、羽化して3か月程度経過した個体は繁殖能力がつき、交尾ができる状態となっています。昆虫ゼリーを食べ始めるタイミングが目安となります。

交尾をしてから産卵するまで(産卵セットの組み方)

割り出したノコギリクワガタの卵

交尾を終えたノコギリクワガタは、産卵セットを組んでその中に入れると卵を産み始めます。ノコギリクワガタは、産卵木とマットの両方に卵を産みます。それぞれの産卵セットの組み方を解説します。

産卵セットの組み方①:産卵木に産卵

ここでは産卵木に産卵する手順を紹介します。

産卵木による産卵セットの組み方

以下では、それぞれのステップに分けて具体的に解説をします。

【手順①】クヌギやコナラの産卵木を購入して水に浸す
水に浸した産卵木

産卵木はクヌギもしくはコナラを使用しましょう。市販品の場合は購入時は乾燥しているため、水に浸して水分を吸収させます。浸す時間は1時間程度で問題ありません。水に浸し終えたら、数時間程度日陰干しを行います。その後、産卵木は皮を剝いでおくとノコギリクワガタが産卵しやすくなります。

手順②】飼育ケースの底にマットを3㎝程度敷いて、その上に産卵木を置く
マットの上に産卵木を置いた状態

マットは加水して湿らせておくようにしましょう。加水の目安としては、マットを握った時に団子ができる程度です。マットを飼育ケースの底から3㎝程度敷いたら、その上に産卵木をセットします。

【手順③】産卵木が見えなくなる程度までマットを敷く
飼育セットの完成形

産卵木が見えなくなる程度までマットを敷きましょう。マットは手順②と同様に適切に加水しましょう。あとは、昆虫ゼリーや転倒防止のための朽ち木や枯葉などをセットすれば飼育セットの完成です。

産卵セットの組み方②:マットに産卵

マットに産卵させる場合は、産卵木の準備は不要です。

マットによる産卵セットの組み方

具体的な手順を以下で解説します。

【手順①】マットを敷いて押し固める

飼育ケースにマットを5㎝程度敷き詰めてしっかりと押し固めます。マットが硬くなっていないとメスは卵を産みませんので、可能な限り強くマットを押し固めるようにしましょう。

【手順②】さらにマットを敷く

飼育ケースにさらにマットを5㎝程度敷き詰めて、軽く押し固めます。この時はそれほど強く押し固める必要はありません。

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