オオクワガタの大歯型と中歯型と小歯型とは?

カブト・クワガタ
こんにちは!Nao(Xアカウント:@fujimidori123)です!

クワガタは体の大きさによりオオアゴの形が異なることがあります。例えば、ノコギリクワガタはオオアゴの形が違う典型的な例です。以下2枚の写真で、上がオオアゴの大きい個体、下がオオアゴの小さい個体です。

オオアゴの大きいノコギリクワガタ
オオアゴの小さいノコギリクワガタ

オオクワガタも同様に、体の大きさによりオオアゴの形が異なり、「大歯型」「中歯型」小歯型」と呼ばれることがあります。

オオクワガタの紹介

オオクワガタの生息環境

オオクワガタは”大型のクワガタ”という意味で、飼育下では90mmを越える大きさの個体もおり、日本では最大級のクワガタです。

日本国内ではほぼ全域に生息していますが、生息地はブナの原生林やクヌギの台木に集中していて、非常に局地的な分布となります。

オオクワガタは他のクワガタと同様に、クヌギやコナラなどの樹液をエサとします。活動時間は夜間ですが、警戒心が非常に強くすぐに隠れてしまうため、野生のオオクワガタを観察するハードルは非常に高いと言えます。

オオクワガタの寿命

オオクワガタは寿命が長いことが特徴です。通常は越冬をして2~3年程度は生きます。飼育環境が良ければ4~5年生き延びることもあります。飼育も比較的容易な部類なので、飼育初心者にもオススメのクワガタと言えます。

大歯型のオオクワガタ

大歯型のオオクワガタは大型の個体に見られます。体長が概ね60mmを超える個体は、多くが大歯型となります。人工飼育環境下で、菌糸ビンで飼育すると大型のオオクワガタが誕生しやす、それに伴い大歯型がよく現れます。自然環境下では、下で紹介する中歯型の方が多くなります。

65mmの大歯型のオオクワガタのオス

大歯型のオオクワガタの特徴は2点です。

  • 内歯が前方を向いている。
  • 内歯が大顎の先端に近い位置にある。

下で紹介する中歯型と比較するとよくわかります。

中歯型のオオクワガタ

中歯型のオオクワガタが大きさが60mm以下の個体によく見られます。野生環境下で見られるオオクワガタは中歯型の個体が多くなります。人工飼育環境下でも、マット飼育や材飼育をすると中歯型が産まれることがあります。

55mmの中歯型のオオクワガタのオス
50mmの中歯型のオオクワガタのオス

中歯型のオオクワガタの特徴は2点です。

  • 内歯が横を向いている。
  • 内歯が大顎の付け根に近い位置にある。

小歯型のオオクワガタ

小歯型のオオクワガタは、幼虫の時に十分な栄養がとれずに成虫になった個体です。人工飼育環境下でも、材飼育をした時に産まれることがあります。この写真は材飼育をした個体です。

36mmの小歯型のオオクワガタ(羽化直後のため翅が赤くなっています)

メスと見間違えることもあるほど、オオアゴが小さいオオクワガタです。大きさは40mmに満たない個体もおり、コクワガタよりも小さくなることがあります。原歯型と呼ばれることもあります。また、小型の個体は、羽にスジが入るようになります。

大歯型と小歯型のオオクワガタ

大歯型と小歯型のオオクワガタを並べるとこんな感じです。とても同じ種とは思えない見た目をしています。

まとめ

オオクワガタは体の大きさによりオオアゴの形が異なり、「大歯型」「中歯型」小歯型」と呼ばれます。野生環境下では大歯型はなかなか見られませんが、飼育環境下で十分な栄養を幼虫に与えるとよく見られます。下の記事を参考に、オオクワガタの飼育にチャレンジしてみましょう!

プロフィール
この記事を書いた人
Nao

大学卒業後にキャリア官僚になるも、途中で退職。
現在は休日に昆虫の写真をとるサラリーマン。
野外では主に蝶の写真を撮影。
これまでに約200種類の蝶を撮影。残る種の多くは沖縄に生息する蝶。
家ではクワガタの累代飼育をしています。

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