クワガタはカブトムシと並んで日本で最も人気のある昆虫ですが、ただ捕まえて飼育しているだけだと物足りない、、、と感じる人もいると思います。
この記事ではそういった方向けに、クワガタを産卵させて増やしていく方法を実例を交えながら紹介していきます。産卵をさせて卵や幼虫を取り出すことを「割り出す」と言いますが、数多くいるクワガタの中で、この記事ではオオクワガタの割り出しの事例を紹介します。
産卵セットの組み方
交尾を終えたオオクワガタは、産卵セットを組んでその中に入れると卵を産み始めます。まずは産卵セットの組み方を解説します。
オオクワガタを産卵させるためには、次の手順で産卵セットを組みます。
産卵セットを組む具体的な手順
以下では、それぞれのステップに分けて具体的に解説をします。
産卵セットの割り出し
オオクワガタのペアを7月上旬から下旬の1か月弱の間、産卵セットの中に入れました。そして、7月下旬にメスを取り出し、その後9月中旬頃までの約2か月弱の間、産卵セットを放置しました。そして、9月中旬に割り出しを行いました。
時期 | 行ったこと |
7月上旬 | 産卵セットを組んでオオクワガタのペアを投入 |
7月下旬 | オオクワガタを取り出す |
9月中旬 | 産卵セットを割り出し |
その結果、17匹のオオクワガタの幼虫を割り出すことができました。
最初にセットした産卵木はほとんど原形を残していない状態でした。産卵木に産卵したオオクワガタの卵は、幼虫が食べることによってボロボロの状態になり、17匹全ての幼虫が産卵木からマットに出てマットを食べ始めていました。
割り出した幼虫は、大きい個体もいれば小さい個体もいました。大きさがこれ程違うのは以下の理由が考えられます。
- 産卵の時期が、7月上旬のものと7月下旬のものでは1カ月間の時差があるため幼虫の大きさが異なる。
- 性別による違いがある。基本的にメスよりオスの方が大きい幼虫になる。
1か月弱で17匹の幼虫を割り出すことができましたので、概ね1日に1個のペースで卵を産んでくれたことになります。
幼虫の飼育
オオクワガタは菌床と発酵マットどちらでも飼育が可能ですが、菌床で飼育すると大きいサイズの成虫が得られるため、菌床での飼育が主流です。
我が家では、経済面を考えて基本的に発酵マット飼育を行っており、1.4リットルのボトルしかないためこのサイズのボトルを使用していますが、幼虫が小さいうちは800mlのボトルでも問題ありません。
1匹ずつボトルに入れて個別に管理を行います。3ヵ月程度に1度ボトル内のマットの交換を行います。
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