オオチャバネセセリは北海道から九州まで広く日本に分布するセセリチョウ科の蝶です。近縁種であるイチモンジセセリやチャバネセセリと比較すると個体数は少ないのですが、ミヤマチャバネセセリよりは普通に見ることができます。
この記事では、これまでに観察したオオチャバネセセリの写真を紹介します。
オオチャバネセセリの紹介
分布 | 北海道・本州・四国・九州 |
生息環境 | 平地・山地 |
発生回数 | 年2回程度 |
成虫が見られる時期 | 6月頃から9月頃まで |
越冬の状態 | 幼虫で越冬 |
食草 | アズマネザサ、メダケ、ミヤコザサなど |
亜種 | なし |
オオチャバネセセリは日本では北海道から九州まで広く日本に分布しています。イチモンジセセリやチャバネセセリほどではありませんが個体数も比較的多く、見る機会が多い蝶です。成虫は年2回程度の発生で、第1化が6月頃から発生しはじめ、第2化が8月頃から発生し、9月頃まで成虫が見られます。
成虫は花の蜜をよく吸うほか、地面からの給水や獣糞を吸う姿がよく見られます。飛翔は非常に俊敏です。
オオチャバネセセリの見分け方
オオチャバネセセリは、近縁種であるイチモンジセセリやチャバネセセリ、ミヤマチャバネセセリと見た目がよく似ます。ここでは、オオチャバネセセリの特徴を紹介します。
オオチャバネセセリは、後翅の裏面の白斑で見分けることができます。オオチャバネセセリはこの白斑が明瞭でジグザグに並ぶ傾向があります。これに対して、イチモンジセセリは一直線に並び、チャバネセセリは白斑が小さく弧状になります。
また、ミヤマチャバネセセリは、後翅の裏面中央に大きな白斑が存在することで見分けることができます。
オオチャバネセセリの写真集
群馬県嬬恋村
群馬県嬬恋村で観察したオオチャバネセセリです。求愛行動をとるオオチャバネセセリを観察しました。
栃木県日光市&宇都宮市
栃木県の日光市と宇都宮市で観察したオオチャバネセセリです。後翅の裏面の白斑がジグザグになっていることから、容易にオオチャバネセセリと同定することができます。オオチャバネセセリは花の蜜をよく吸います。飛翔は俊敏で、花から花へ弾丸のように飛んでいきます。
茨城県桜川市
翅を広げて体を温めるオオチャバネセセリを茨城県桜川市で観察しました。
長野県東御市
翅を広げて体を温めるオオチャバネセセリを長野県東御市で観察しました。
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