リュウキュウヒメジャノメは、以前はヒメジャノメと同種とされていましたが、交配実験などの結果により現在は別種とされています。奄美諸島や沖縄諸島、八重山諸島にのみ生息する蝶で、琉球に生息するヒメジャノメであることから、リュウキュウヒメジャノメと名付けられました。
この記事では、これまでに観察したリュウキュウヒメジャノメの写真を紹介します。
リュウキュウヒメジャノメの紹介
分布 | 奄美諸島、沖縄 |
生息環境 | 平地、低山地 |
発生回数 | 周年 |
成虫が見られる時期 | 周年 |
越冬の状態 | 周年 |
食草 | チガヤ、コゴメスゲなど |
亜種 | 奄美・沖縄亜種、名義タイプ亜種 |
リュウキュウヒメジャノメは奄美諸島と沖縄諸島、八重山諸島にのみ生息する蝶で、奄美大島では第1化が3月下旬頃から発生し始めます。八重山諸島では2月から発生しはじめ、ほぼ周年成虫が見られます。平地から低山地の薄暗い環境に生息し、日中から夕方にかけて緩やかに飛翔します。
奄美諸島と沖縄諸島に生息する個体は奄美・沖縄亜種とされており、八重山諸島に生息する個体とは別亜種とされています。
ヒメジャノメやコジャノメと見た目が非常に良く似ますが、生息地が重ならないため同定を間違えることは基本的にはありません。
リュウキュウヒメジャノメの見分け方
リュウキュウヒメジャノメはヒメジャノメやコジャノメと見た目が非常に良く似ます。ここでは、この3種の見分け方を紹介します。
リュウキュウヒメジャノメは、裏面の白帯が非常によく目立つことで、ヒメジャノメやコジャノメと見分けることができます。また、ヒメジャノメとコジャノメは奄美諸島や沖縄には生息しないため、生息地で見分けることもできます。
リュウキュウヒメジャノメの写真集
沖縄県石垣市
沖縄県の石垣島でリュウキュウヒメジャノメを観察しました。ヒメジャノメと比較して白帯が目立つことから、ヒメジャノメとは別種であることが分かります。白帯の幅は個体によって異なり、真ん中の写真の個体のように、非常に白帯が広い個体もいました。石垣島の個体は名義タイプ亜種であり、奄美・沖縄亜種とは別亜種とされます。石垣島には非常に多くのリュウキュウヒメジャノメが生息しており、最も普通に見られた蝶の1種でした。
写真の利用について
この記事に限らず、このブログに掲載している写真はフリーに使っていただいて問題ありません。注意事項を以下に記載しますので、ご一読下さい。
- このブログに掲載している全ての写真は、基本的に自由に使っていただいて問題ありません。事前連絡も不要です。
- ただし、出典及びリンク(URL)は必ずご記載いただきますようお願いします。特に、インターネット上に当ブログの写真を掲載する場合は、リンク先の掲載を必ずお願いいたします(リンク先:https://www.choublog.site/)。
- サイズの大きい画像をご希望の場合等については、お問い合わせフォームから個別にお問い合わせをお願いします。
コメント