日本には見た目がよく似た蝶が生息しており、蝶を観察していると同定に迷うことが多くあります。このブログでは、よく似た蝶の違いや見分け方を解説しています。
この記事では、サトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの違い・見分け方を解説します。
サトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの見分け方
サトキマダラヒカゲは、見た目がヤマキマダラヒカゲと非常に良く似ていることから、ここではヤマキマダラヒカゲとの見分け方を紹介します。
サトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの見分け方としては、後翅の裏面の3つの斑点が大きくずれなければサトキマダラヒカゲで、大きくずれる場合はヤマキマダラヒカゲとなります。
サトキマダラヒカゲ
この写真のように、後翅の裏面の3つの斑点が大きくずれなければサトキマダラヒカゲです。
ヤマキマダラヒカゲ
この写真のように、後翅の裏面の3つの斑点が大きくずれる場合はヤマキマダラヒカゲです。
サトキマダラヒカゲの紹介
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
生息環境 | 平地、山地 |
発生回数 | 年2回程度 |
成虫が見られる時期 | 5月から9月頃 |
越冬の状態 | 蛹で越冬 |
食草 | マダケ、アズマネザサなど |
亜種 | なし |
サトキマダラヒカゲは北海道から九州まで広く日本に分布し、平地でも普通に見られる蝶です。都市近郊でも見られ、東京都内でも普通に生息しています。成虫は年2回程度発生し、第1化は5月頃に発生し、第2化は8月頃に発生します。
日中に樹の周りを活発に飛翔し、樹液に好んで集まります。また、獣糞にも集まることがあります。
サトキマダラヒカゲは、近縁種であるヤマキマダラヒカゲと見た目が非常に良く似ているため、同定には注意が必要です。
ヤマキマダラヒカゲの紹介
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
生息環境 | 山地 |
発生回数 | 年2回程度 |
成虫が見られる時期 | 5月から9月頃 |
越冬の状態 | 蛹で越冬 |
食草 | チマキザサ、イブキザサなど |
亜種 | 名義タイプ亜種、房総半島亜種、屋久島亜種 |
ヤマキマダラヒカゲは、北海道から九州まで広く日本に分布します。標高が低い場所では成虫は年2回発生し、第1化が5月頃に発生し、第2化が8月頃に発生します。標高1,200m程度よりも高い場所では、年1回の発生となります。
日中に活発に活動し、樹液や獣糞などによく集まります。
ヤマキマダラヒカゲは、近縁種であるサトキマダラヒカゲと見た目が非常に良く似ているため、同定には注意が必要です。
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