多種多様な昆虫の中で、蝶は最も人気のある昆虫と言えます。その理由は、蝶は美しい翅をもっているからだと言われます。蛾も、蝶と同じ鱗翅目に属しますが、蛾は蝶と比較すると翅の模様が地味である傾向があり、人気がある昆虫ではありません。一方で、地味なイメージの蛾ですが、世界には美しい蛾も生息しています。そこで、この記事では、
世界的に美しい蝶や蝶を知りたい!
という疑問に答えたいと思います。結論から記載すると、この記事では世界的に美しい以下の蝶と蛾を紹介します。また、番外編として、世界で最も美しいと言われる蛾であるニシキオオツバメガを紹介します。
- モルフォチョウの仲間(蝶)
- カラスアゲハの仲間(蝶)
- トリバネアゲハの仲間(蝶)
- フクロウチョウの仲間(蝶)
- スカシジャノメの仲間(蝶)
- ニシキオオツバメガ(蛾)
それでは、以下で1つずつ紹介をしていきますので、是非最後までご覧ください。
モルフォチョウの仲間
世界で最も美しい蝶は何か?という質問に対して、必ず最有力候補に挙がるのがモルフォチョウの仲間です。モルフォチョウの仲間の多くは大型の蝶で、中南米に生息し、世界に60~80種類程度の種が生息しています。日本には生息していません。非常に美しい青色の金属光沢の翅をもっています。この光沢は見る角度により輝きが変化します。そもそも、”モルフォ”は”美しい”という意味です。
美しい蝶の代表格であるモルフォチョウの仲間の中で、最も美しいと言われているのがレテノールモルフォという蝶です。青い金属光沢が非常に美しく、翅の形も整っている蝶です。
レテノールモルフォ
レテノールモルフォの他にも、アマトンテモルフォやメラネウスモルフォなど、モルフォチョウの仲間には美しい蝶が数多くいます。
アマトンテモルフォ
メラネウスモルフォ
カラスアゲハの仲間
カラスアゲハの仲間はアゲハチョウ科の大型の蝶で、青色や緑色に輝く翅をもっている美しい蝶です。日本にもカラスアゲハやミヤマカラスアゲハなどが生息しており、中でもミヤマカラスアゲハは日本で最も美しい蝶と言われることがあります。世界に目を向けると、ミヤマカラスアゲハよりももっと輝きが強い種が多く生息しています。
ミヤマカラスアゲハ(日本)
ミヤマカラスアゲハは日本に生息するカラスアゲハの仲間で、北海道では平地にも生息しますが、本州以南では主に山地に生息する蝶で、標高が高くなるに従いカラスアゲハよりも生息数が多くなります。
ヘリボシアオネアゲハ
ヘリボシアオネアゲハはモルッカやイリアンに生息する蝶です。青緑色の輝きが強く非常に美しいカラスアゲハの仲間の蝶です。
スンバアオネアゲハ
スンバ島の特産種であるスンバアオネアゲハは表翅が全面的に青緑色に輝きます。
カルナルリモンアゲハ
トリバネアゲハの仲間
トリバネアゲハはニューギニアを中心に主に東南アジアに生息しています。日本には生息していません。トリバネアゲハはどれも大型の蝶で、その中でもアレクサンドラトリバネアゲハは開翅長は28㎝にもなり、世界最大の蝶として知られています。トリバネアゲハ葉大型であることに加えて、下で紹介するゴライアストリバネアゲハのように黄色や緑色に美しく輝く美しい蝶です。
ゴライアストリバネアゲハ
フクロウチョウの仲間
フクロウチョウはその名の通りフクロウに擬態している蝶です。中南米に生息し、70~80種類程度が知られています。日本には生息していません。フクロウチョウは下の写真の通り、後翅にフクロウの眼の模様があり、標本を180度反転するとフクロウが浮かび上がります。
フクロウチョウ
プロメテウスフクロウチョウ
スカシジャノメの仲間
スカシジャノメの仲間はタテハチョウ科ジャノメチョウ亜科の中の族の一つで、透明な翅を持つ種類が含まれることでよく知られています。これは翅の鱗粉が退化したことにより透明の翅を持っています。熱帯雨林に生息しています。
キイロスカシジャノメ
ベニスカシジャノメ
ニシキオオツバメガ~世界で最も美しいと言われる蛾~
この記事では、世界で最も美しい蝶を紹介してきましたが、最後に番外編として世界で最も美しい蛾を紹介します。世界で最も美しいと言われている蛾は、ニシキオオツバメガという蛾です。翅は黒をベースに、美しい金属光沢を有しており、一般的な蛾のイメージとはかけ離れている非常に美しい翅をもっています。
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