スジボソヤマキチョウは、本州、四国、九州に分布し、主に山地に生息する蝶です。ヤマキチョウとよく似ますが、ヤマキチョウは個体数の減少が著しいのに対して、スジボソヤマキチョウは山地ではまだ比較的よく見られます。
この記事では、これまでに観察したスジボソヤマキチョウの写真を紹介します。
スジボソヤマキチョウの紹介
分布 | 本州、四国、九州 |
生息環境 | 山地 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | ほぼ周年 |
越冬の状態 | 成虫で越冬 |
食草 | クロウメモドキ、クロツバラなど |
亜種 | なし |
スジボソヤマキチョウは、本州から九州まで広く日本に分布します。主に山地に生息し、平地ではあまり見られません。成虫は年1回の発生で、6月頃から羽化しはじめ、短い期間活動したあと夏眠に入り秋にまた活動を再開します。
活動時間は主に日中で、緩やかに飛翔し、花の蜜を吸うほか、地面から吸水する姿も見られます。
近縁種のヤマキチョウと見た目がよく似ますが、ヤマキチョウは生息環境の悪化により個体数が激減しているのに対して、スジボソヤマキチョウは山地では比較的よく見られます。
スジボソヤマキチョウの見分け方
スジボソヤマキチョウは近縁種であるヤマキチョウと見た目がよく似るため、同定には注意が必要です。ここでは、スジボソヤマキチョウの見分け方を紹介します。
スジボソヤマキチョウの見分け方は主に3点あります。
- スジボソヤマキチョウはヤマキチョウに比べて前翅の先端の突出が強い。
- スジボソヤマキチョウは前翅に桃色の縁取りがない。
- スジボソヤマキチョウは後翅の翅脈が細い。
スジボソヤマキチョウの写真集
長野県南牧村
長野県南牧村でスジボソヤマキチョウを観察しました。花の蜜を吸うスジボソヤマキチョウが見られました。スジボソヤマキチョウはどこでも見られる蝶ではないので、見つけるとついついカメラを向けてしまいます。
山梨県北杜市
山梨県北杜市で観察したスジボソヤマキチョウです。北杜市は何度も行っていますが、毎回スジボソヤマキチョウが観察できるわけではありません。それほど個体数は多くありませんが、生息していることは確認できました。
山梨県大月市
山梨県大月市の高川山の登山道でスジボソヤマキチョウを観察しました。スジボソヤマキチョウや、花の蜜も吸いますが、地面で吸水もします。
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