アゲハチョウの幼虫を飼育したい!アゲハチョウの卵から育てたい!と考えている人の中には、「アゲハチョウの卵はどこに行けば見つかるの?」と悩んでいる人もいると思います。この記事では、次の疑問に答えます。
- アゲハチョウの卵を探しているので、産卵場所や産卵時期を知りたい。
- アゲハチョウの卵の見た目の特徴を知りたい。
以下ではアゲハチョウの卵について解説をしますので、是非最後までご覧ください。
アゲハチョウの紹介
分布 | 北海道・本州・四国・九州・沖縄 |
生息環境 | 平地 |
発生回数 | 年3~5回程度 |
成虫が見られる時期 | 4月頃から10月頃まで |
越冬の状態 | 蛹で越冬 |
食草 | ミカン科の植物 |
亜種 | なし |
ナミアゲハは北海道から九州、南西諸島、小笠原諸島まで全国に広く分布する蝶で、平地から低山地に多く生息します。また、日本蝶類図説に記載のある通り、春に成虫となる春型と夏に成虫となる夏型で大きさや模様が異なる特徴があり、春型の方が小型で、外縁黒帯の幅が狭いなどの特徴があります。
アゲハチョウの卵の色と大きさ
アゲハチョウは大型の蝶ですが、卵は1mm程度と非常に小さく、見つけるのに苦労します。産卵直後は下の写真のように、黄色の卵です。
産卵して数日が経過すると、徐々に卵が黒ずんできて下の写真のようになります。通常であれば、アゲハチョウは産卵から5日程度で孵化して幼虫になります。卵の大きさは、日数が経過しても1mm程度で変化はありません。
なお、アゲハチョウの卵はハエなどの寄生虫に頻繁に寄生されます。寄生された卵は黒くなり、しばらくするとハエなどが卵から湧いてきます。
アゲハチョウの産卵場所
次に、アゲハチョウの産卵場所を解説します。
アゲハチョウに限らず、多くの蝶は植物の葉に産卵をします。そして、チョウの種類によって、産卵する植物が異なります。
アゲハチョウはミカン科の植物の葉に産卵します。これは、アゲハチョウの幼虫がミカン科の植物を食べて成長するからです。アゲハチョウの幼虫は、ミカン科の植物以外の葉では成長することができません。
これらは全てアゲハチョウが好むミカン科の植物ですが、この中で最もオススメなのがカラタチです。理由としては、枯れることがほとんどない強い植物ですので、育てるのが簡単であることに加えて、アゲハチョウの幼虫が特に好む植物です。カラタチを植えると、非常に多くのアゲハチョウが産卵に来ます。我が家ではあまりに多くのアゲハチョウが来るため、すぐに葉っぱが食べつくされてしまうという事態に毎年なっています。カラタチにはアゲハチョウ以外にもクロアゲハやナガサキアゲハも来ます。
一方でカラタチの弱点は、棘があることと、樹高は大きくなると4m程度まで成長します。また、見た目もそれほど良い植物とは言えません。それらを気にする方には、個人的にヘンルーダーがオススメです。ヘンルーダは樹高は1m程度ですし、6月頃には黄色い綺麗な花が咲きます。また、ヘンルーダはホームセンター等で簡単に入手できますし、1株あたり数百円程度で売られていることが多いです。さらに、1回買うと、種で勝手に増えていきますので、株を増やすのも簡単にできます。
卵が見られる時期
アゲハチョウは1年に何度も世代交代を繰り返します。成虫になったアゲハチョウは交尾をして産卵をし始めるため、成虫がいる期間は基本的にアゲハチョウの卵も観察できます。
成虫は4月から10月ごろから見られますので、卵も4月から10月ごろまで見られます。
アゲハチョウの卵に関する知識まとめ
最後に、この記事で記載したアゲハチョウの卵に関する知識をまとめます。
- アゲハチョウの卵は1mm程度と小さい。産卵直後は黄色だが、産卵して数日経過すると黒ずんできて、概ね産卵から5日程度で孵化する。なお、ハエなどの寄生虫に寄生されていることが頻繁にある。
- アゲハチョウはミカン科の植物に産卵する(例:ミカン、カラタチ、サンショウ、ヘンルーダなど)。
- アゲハチョウの卵は4月から10月頃にかけて観察できる。
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