テングチョウは、頭部が天狗の鼻のように前方に伸びていることから名付けられました。北海道には生息しませんが、それ以外の地域では平地から山地にかけて普通に見られます。
この記事では、これまでに観察したテングチョウの写真を紹介します。
テングチョウの紹介
分布 | 本州、四国、九州、沖縄 |
生息環境 | 平地、山地 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | 周年 |
越冬の状態 | 成虫で越冬 |
食草 | エノキ、エゾエノキなど |
亜種 | 日本本土亜種、南西諸島亜種 |
テングチョウは本州から沖縄まで広く分布し、平地から山地にかけて普通に見られます。成虫は年1回の発生で、5月下旬ごろから羽化し、成虫のまま越冬をします。そのため冬季でも暖かい日であれば成虫が飛ぶことがあります。越冬した個体は、通常3月頃になると飛び始めます。
日中に俊敏に飛翔し、花の蜜を吸うほか、地面の水を吸う姿がよく見られます。
屋久島以北の個体は日本本土亜種とされ、奄美諸島以南の個体は南西諸島亜種とされます。
テングチョウの写真集
茨城県つくば市
茨城県の筑波山周辺で観察したテングチョウです。テングチョウは成虫で越冬し、春にり暖かい日が続くと越冬した個体が冬眠から目覚めて飛び始めます。越冬した個体は翅が痛んでいることが多いです。花の蜜を吸う姿がよく見られます。
東京都練馬区
テングチョウは平地にも山地にも生息しており、東京都心でも見ることができます。東京都練馬区にある石神井公園にはテングチョウが生息しています。個体数はそれほど多くはありませんが、俊敏に飛翔するテングチョウを観察する機会が何度かありました。
山梨県北杜市
山梨県北杜市で観察したテングチョウです。テングチョウは山地にも生息しています。この写真の個体のように、地面から吸水する姿を目撃する機会も良くあります。
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