この記事では、昆虫採集や観察に興味がある方向けに、
●東京都内で昆虫採集(特に蝶)をしたいけど、多くの蝶が生息している場所を教えてほしい
●珍しい蝶・昆虫が生息している場所を教えてほしい
という質問に対して、東京都内で蝶の採集・観察する場合のオススメの場所を4か所紹介します。
それでは早速、1か所ずつ紹介をしていきますので、是非記事の最後までご覧ください。
オススメ第1位:石神井公園三宝寺池周辺(東京都練馬区)
オススメ度 | ★★★★★ |
蝶の種類 | ★★★★★ |
アクセス性 | ★★★★★ |
ホームページ | https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index006.html |
東京都で昆虫~特に蝶~を観察する際、最もオススメの場所は東京都練馬区にある石神井公園です。
石神井公園は23区内(練馬区)にある公園にも関わらず、非常に自然豊かな環境が維持されています。特に三宝寺池周辺は動植物が豊富で、ザリガニ釣りをする少年や昆虫の観察をする人の姿を多く見ます。
蝶に関しては、この場所では東京23区内では非常に珍しいミドリシジミを観察することができます。ミドリシジミは、23区内ではこの石神井公園と水元公園(葛飾区)でのみ観察することができます。石神井公園はミドリシジミの生息数が比較的多いのも魅力の1つです。ちなみに、ミドリシジミは観察できる時期が決まっていて、6月~7月上旬ごろでないと観察できませんので、ミドリシジミ目的で行く方はこの点ご注意ください。
また、ミドリシジミ以外にも、多種多様な蝶を観察することができます。例えばコムラサキです。オオムラサキは日本の国蝶であり、図鑑などで見たことがある方も多いかもしれませんが、このコムラサキもオオムラサキに負けず劣らず非常に綺麗な蝶です。コムラサキのオスは、見る角度によって表翅(翅の内側)が紫色に輝きます。
これらの蝶以外にも多くの蝶を観察できるのがここ石神井公園です。23区内ではなかなか見ることができない蝶が多く生息しています。石神井公園で見られる蝶についてさらに詳しく知りたい方は、是非以下の記事も併せてご覧ください。
また、石神井公園のおすすめ度が高い理由の1つは、そのアクセス性です。23区内にあることに加えて、西武池袋線に石神井公園駅という駅があり、ここから歩いて数分で石神井公園にアクセスすることができます。
オススメ第2位:小山田緑地(東京都町田市)
オススメ度 | ★★★★☆ |
蝶の種類 | ★★★★★ |
アクセス性 | ★★★☆☆ |
ホームページ | https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index063.html |
オススメ第2位は東京都町田市にある小山田緑地です。
ここは園内に、コナラ・クヌギ・シラカシ等の雑木林があり、この場所にアカシジミやウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミといった東京都内では非常に珍しい蝶が何種類も生息しています。
蝶をはじめ昆虫の観察には非常にオススメの場所なのですが、唯一の難点はアクセス性がそれほど良くないことです。自家用車をお持ちの方は駐車場があるので特段気にならないと思いますが、公共交通機関で行く場合は、電車の駅からは遠いので、バスを併用し、バス停から12分程度歩けば到着することができます。
ここで見られる蝶について、詳しくは以下で記事を作成していますので、興味のある方は是非こちらも併せてご覧ください。
オススメ第3位:小石川植物園(東京都文京区)(※採集禁止・観察のみ)
オススメ度 | ★★★☆☆(※入場料が必要) |
蝶の種類 | ★★★★☆ |
アクセス性 | ★★★★★ |
ホームページ | https://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa/ |
第3位は東京都文京区にある小石川植物園です。
小石川植物園は東京大学大学院理学系研究科の附属施設で、植物に関する様々な研究を行っている場所です。一般の人も入ることができますが、入場料が必要ですのでご注意ください。また、休園日もありますので、行くときは事前にホームページをご確認ください。
また、この場所は上記の通り研究を行っている施設ですので、動植物の採集が禁止されています。その点もご留意ください。
この様に、入園料が必要であったり、採集が禁止されていたりしますが、園内はしっかりと整備されていて歩きやすく、初心者でも安心していくことができます。園内は広いので、ハイキングするにも良い場所です。
環境としては素晴らしい小石川植物ですが、肝心の蝶・昆虫の種類はどうでしょうか。
結論としては、非常に多くの蝶・昆虫が生息しています。蝶に関しては、ナガサキアゲハやジャコウアゲハ、アカタテハ、ヒメアカタテハなど、数回の訪問で30種類近い蝶を観察することができました。
オススメ第4位:高尾・裏高尾町(東京都八王子市)
オススメ度 | ★★★☆☆(※広くて昆虫が生息するポイントを把握するのに多少の時間がかかるかも) |
蝶の種類 | ★★★★★ |
アクセス性 | ★★★☆☆ |
最後にオススメなのが東京都八王子市にある高尾・裏高尾町です。この場所は上の3か所と比べると、少し中級者向けかもしれません。
蝶・昆虫の種類は非常に多いのですが、公園のようにピンポイントではなく、広い範囲に満遍なく多くの蝶・昆虫が生息していて、最初に行くときはどこに行けばよいか迷ってしまいます。
私は旧甲州街道沿いを歩き、これまでにコツバメやスギタニルリシジミといった、なかなか都心部では観察することができない蝶を何種類も観察することができました。
ここは1973年頃まではギフチョウが生息するほど自然豊かな環境で多くの昆虫が生息していました。高度経済成長期から少しずつ環境は変わり、現在はギフチョウは絶滅してしまっていますが、それでも現在においてもなお、東京都の中ではとても自然豊かな場所の1つであることは変わりありません。
東京都内で昆虫の採集・観察に少し慣れてきて、もっと珍しい蝶や昆虫、多くの蝶や昆虫を採集・観察したいという方は是非次のステップとして裏高尾町はオススメです。
また新たな世界が見つかると思います。
高尾町で観察した蝶については以下記事で紹介していますので、ご興味のある方はこちらも併せてご覧ください。
まとめ
この記事では、東京都内で蝶の採集・観察する場合のオススメの場所を4か所紹介しました。その4か所は以下になります。
- 石神井公園三宝寺池周辺(東京都練馬区)
- 小山田緑地(東京都町田市)
- 小石川植物園(東京都文京区)(※採集禁止・観察のみ)
- 高尾・裏高尾町(東京都八王子市)
これから東京都で昆虫採集や観察を始めるという方は是非参考にしていただければと思います。
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