ツマキチョウの見た目の特徴としては、翅の先端が尖っていることと、雄は翅の先端が黄色であることが挙げられます。一方で、雌のツマキチョウは翅の先端の黄色がありません。飛び方も緩やかで、滑空するように飛ぶ特徴があります。花の蜜を吸うのが好きで、頻繁に花を訪れて蜜を吸っています。
この記事では、これまでに観察したツマキチョウの写真を紹介します。
ツマキチョウの紹介
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
生息環境 | 平地 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | 4月から5月頃 |
越冬の状態 | 蛹で越冬 |
食草 | イヌガラシ、ハタザオなど |
亜種 | なし |
ツマキチョウは春先の4月頃にのみ現れる蝶で、1年のうち、ほとんどの時期を蛹で過ごします。4月頃に成虫として現れ、卵を産み、5月頃に幼虫となり、6月~3月頃までを蛹で過ごし、4月頃にまた成虫となって飛び回ります。
分布は北海道、本州、四国、九州で、都心部などでも普通に観察することができます。
幼虫の食草は、タネツケバナやイヌガラシ、セイヨウカラシなどのアブラナ科の植物です。
モンシロチョウに似ているため、慣れていないと見間違えることがありますが、モンシロチョウと比べて飛び方が弱々しいのが特徴です。
日本蝶類図説(1904年の図鑑)に掲載されているツマキチョウ
1904年に出版された日本蝶類図説(宮島幹之助)に記載されているツマキチョウを紹介します。
小形にして優しき種なり。雄前翅前角は橙黄色にして、其周囲は緑色を呈す。翅の基部に灰色の粉鱗あり。中室の先端に濃黒色の紋あり。後翅表面には特徴なけれど、裏面は基部より中央部に不規則なる草色の雲状斑あり邊縁部一帯は藁色を呈す。雌は雄よりも大きく前翅前角に橙黄色の色彩なし。
●期節 四月(本島)六月(北海道)
●産地 北海道、本島、四国、九州
●仔虫 緑色にして自條あり。たねつけばな、こんろんさう等を食す。蛹は両端尖り、少しく弯曲す。
宮島幹之助(1904)『日本蝶類図説』.
ツマキチョウの写真集
茨城県北茨城市
東京都文京区
東京都千代田区
写真の利用について
この記事に限らず、このブログに掲載している写真はフリーに使っていただいて問題ありません。注意事項を以下に記載しますので、ご一読下さい。
- このブログに掲載している全ての写真は、基本的に自由に使っていただいて問題ありません。事前連絡も不要です。
- ただし、出典及びリンク(URL)は必ずご記載いただきますようお願いします。特に、インターネット上に当ブログの写真を掲載する場合は、リンク先の掲載を必ずお願いいたします(リンク先:https://www.choublog.site/)。
- サイズの大きい画像をご希望の場合等については、お問い合わせフォームから個別にお問い合わせをお願いします。
コメント