ウラナミシジミは温暖な地域に生息する蝶で、沖縄や九州南部、四国南部、本州南部でのみ越冬できる蝶ですが、分布を拡大する能力が高く、秋になるに従い生息地を広げ、北海道でも見られるようになります。
この記事では、これまでに観察したウラナミシジミの写真を紹介します。
ウラナミシジミの紹介
分布 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄 |
生息環境 | 平地、山地 |
発生回数 | 年4回程度 |
成虫が見られる時期 | 周年 |
越冬の状態 | 周年で発生 |
食草 | エンドウ、ダイズ、インゲンなど |
亜種 | なし |
ウラナミシジミは北海道から沖縄まで日本全国で観察できる蝶ですが、越冬できる範囲は限られており、沖縄や九州南部、四国南部、本州南部のみで越冬できます。それ以外の地域まで分布を拡大した個体は、越冬できずに死んでしまいます。
春から秋にかけて発生を繰り返しながら生息地域を広げていき、8月下旬頃からは急激に個体数が増加します。東京都近郊でも8月下旬頃から観察できるようになります。
ウラナミシジミの幼虫はエンドウやダイズ、インゲンなどのマメ科の植物を食べます。飛翔能力が高く、俊敏に飛び、花の蜜をよく吸います。地面から吸水する姿も良く見られます。
ウラナミシジミの写真集
栃木県さくら市
栃木県さくら市で観察したウラナミシジミです。この地域ではウラナミシジミは越冬することができませんが、南方の暖かい地域で越冬した個体が分布を広げ、秋ごろには栃木県内でも普通に観察できるようになります。
長野県豊丘村
長野県豊丘村で観察したウラナミシジミです。よく見ると交尾中の個体でした。葉の裏にもう1頭います。長野県内ではウラナミシジミは越冬ができませんので、交尾をして卵を産んでも、その個体は冬を越すことはできません。
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