ウスバシロチョウは、モンシロチョウやモンキチョウが属するシロチョウ科の蝶と勘違いされがちですが、アゲハチョウ科に分類される蝶です。成虫は4月から6月頃にのみ見られ、草地などを滑空するように飛翔します。
この記事では、これまでに観察したウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)の写真を紹介します。
ウスバシロチョウの紹介
分布 | 北海道・本州・四国 |
生息環境 | 平地・山地 |
発生回数 | 年1回 |
成虫が見られる時期 | 4月頃から6月頃まで |
越冬の状態 | 卵で越冬 |
食草 | ムラサキケマンなどのケマンソウ科の植物 |
亜種 | なし |
ウスバシロチョウはウスバアゲハとも呼ばれ、アゲハチョウ科に分類される蝶です。緩やかに滑空するように飛翔し、花をよく訪れます。成虫は暖地では4月から5月頃に見られ、寒冷地では6月頃まで見られます。都市部では生息数は多くはありませんが、全国的には比較的よく見られる蝶です。
北海道、本州、四国に生息していますが、九州や沖縄には生息していません。本州や四国ではウスバシロチョウに見た目が似た種は生息していませんが、北海道ではヒメウスバシロチョウ(別名ヒメウスバアゲハ)が生息しており、見た目が非常に良く似ているため、同定には注意が必要です。
ウスバシロチョウの見分け方
ウスバシロチョウはヒメウスバシロチョウに見た目が非常に良く似ます。ヒメウスバシロチョウは北海道にしか生息しないため、本州では同定を間違えることはありませんが、北海道ではウスバシロチョウとヒメウスバシロチョウが混生する場所があるため、同定には注意が必要です。
ウスバシロチョウとヒメウスバシロチョウは胴体の毛の色で見分けることができます。ウスバシロチョウは黄色い毛が生えているのに対して、ヒメウスバシロチョウは灰白色になります。
ウスバシロチョウの写真集
標本写真
新潟県阿賀町での生態写真
ギフチョウを探しに新潟県阿賀町に行きました。山地にはギフチョウが生息しており、山から里に下りると多くのウスバシロチョウが飛んでいました。
福島県三島町での生態写真
福島県三島町で観察したウスバシロチョウです。6月中旬でしたがまだ生き残りのウスバシロチョウを観察することができました。関東では6月中旬にウスバシロチョウを見ることは基本的にできませんが、寒冷地であれば6月までウスバシロチョウを見ることができます。
栃木県日光市での生態写真
栃木県日光市でウスバシロチョウを観察できました。日光の標高の高い場所であったため、6月中旬でもまだウスバシロチョウを観察することができました。
埼玉県日高市での生態写真
東京近郊でもウスバシロチョウは観察できます。埼玉県日高市に生息するウスバシロチョウを観察しました。この場所では比較的多くの個体を観察することができました。
埼玉県嵐山町での生態写真
埼玉県嵐山町にある蝶の里公園でウスバシロチョウを観察しました。蝶の里公園は東京都心から比較的近い場所で、多くの蝶を観察できます。ウスバシロチョウも安定して観察できますので、東京都心にお住いでウスバシロチョウを観察したいと考えている方は是非訪れてみて下さい。
静岡県浜松市での生態写真
静岡県浜松市で観察したウスバシロチョウです。6月ということもあり、ウスバシロチョウの季節は終わりを迎える時期です。
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コメント
ヒメウスバシロチョウは北海道にしか生息しないと書かれていましたが、栃木県で昨日写真を撮りました。確認して頂きたいのですが。
コメントありがとうございます。ヒメウスバシロチョウは北海道にしか生息していない蝶ですので、もし栃木県で観察されたのでしたら、放蝶の可能性も考えられます。後ほどメールをお送りさせていただきますので、ヒメウスバシロチョウの写真を添付して返信いただければこちらで確認いたします。