【湯の丸高原地蔵峠と池の平湿原の高山蝶】ミヤマシロチョウ、ミヤマモンキチョウ、ベニヒカゲなど

蝶の観察記録
こんにちは!Nao(Xアカウント:@fujimidori123)です!

この記事では、群馬県嬬恋村と長野県東御市に位置する湯ノ丸高原地蔵峠と池の平湿原で見られる蝶を紹介します。この湯ノ丸高原地蔵峠と池の平湿原は車で近くまでアクセスできる場所であり、生息する蝶も豊富なので行く価値の高い場所だと考えています。

池の平湿原

ちなみに、高山蝶と呼ばれる蝶をご存じでしょうか?文字通り標高の高い場所にのみ生息する蝶で、本州の高山蝶は一般的に以下を指します。

  • クモマツマキチョウ
  • ミヤマシロチョウ
  • ミヤマモンキチョウ
  • アサマシジミ
  • オオイチモンジ
  • クモマベニヒカゲ
  • コヒオドシ
  • タカネヒカゲ
  • ベニヒカゲ
  • タカネキマダラセセリ

この湯ノ丸高原地蔵峠と池の平湿原は、標高が1700m~2100m程度であり、高山蝶のうちミヤマモンキチョウやミヤマシロチョウ、ベニヒカゲが生息しています。また、これら高山蝶以外にも、コヒョウモンモドキやフタスジチョウなど、なかなか見ることのできない蝶も生息しています。

湯ノ丸高原地蔵峠で見られる蝶

湯ノ丸高原地蔵峠では、高山蝶としてはミヤマシロチョウを観察することができます。また、それ以外にも、コヒョウモンモドキやフタスジチョウ、ヒメシジミなど、全国的に珍しい蝶が観察できます。

ミヤマシロチョウ

2014年7月25日 ミヤマシロチョウ

高山蝶の1種であるミヤマシロチョウです。標高1,400m~2,000m程度の産地にのみ生息する蝶で、高山蝶の中で減少が著しく、生息している場所は限られています。私は2014年と2015年の2回この場所に行っていますが、どちらもミヤマシロチョウを観察することができました。ですが、観察できるのは1~2頭程度で、それほど数は多くないと思われます。

コヒョウモンモドキ

2014年7月25日 コヒョウモンモドキ

コヒョウモンモドキは高山蝶ではありませんが、比較的標高の高い場所にのみ生息する蝶です。2014年に行ったときは非常に多くのコヒョウモンモドキが観察できました。

フタスジチョウ

2014年7月25日 フタスジチョウ

続いてはフタスジチョウです。フタスジチョウも生息場所は限られており、本州ではある程度標高が高いところに生息しています。

ヒメシジミ

2014年7月25日 ヒメシジミ

コウゲンヒョウモン(ヒョウモンチョウ)

2014年7月25日 ヒョウモンチョウ

池の平湿原で見られる蝶

池の平湿原では、ミヤマモンキチョウとベニヒカゲの2種類の高山蝶を観察することができます。近くまで車でアクセスすることができるため、比較的手軽に高山蝶を見ることができます。

ミヤマモンキチョウ

2015年7月25日 ミヤマモンキチョウ

ミヤマモンキチョウは高山蝶の1種で、標高1,700m以上の場所にのみ生息します。モンキチョウに非常に良く似ているため、見分けるのに苦労します。池の平湿原では安定して生息しており、私が行った2015年も複数頭のミヤマモンキチョウを観察することができました。

ベニヒカゲ

2017年8月20日 ベニヒカゲ

ベニヒカゲも高山蝶の1種であり、普段はなかなか目にすることができない蝶ですが、この池の平湿原ではかなりの数のベニヒカゲが生息しています。至るところでベニヒカゲを観察することができました。道路上では、車にひかれているベニヒカゲも多くいました。

コヒョウモン

2015年7月25日 コヒョウモン

まとめ

高山蝶を観察するには、険しい山を登る必要がある場所が多いのですが、この場所は車で近くまでアクセスすることができ、険しい坂道を上る必要もありません。それでいて、ミヤマモンキチョウやミヤマシロチョウ、ベニヒカゲといった貴重な高山蝶を観察することができます。

また、高山蝶以外にも、コヒョウモンモドキやフタスジチョウ等、比較的標高の高い場所にしか生息しない蝶を数多く観察することができます。

そのため、個人的には蝶を観察するにはかなりオススメの場所です。興味のある方は是非訪れてみてはいかがでしょうか。

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